~2024年5月2日の日記「日々のささやき」~

星野富弘さんの作品で

とても好きなものに、もう少し触れていたい。

 

昨日は、傷をもっても、その傷口から

人のやさしさが沁み込まない

自分自身にさえ傷つくような

そんな境地を思い返していた。

 

ふと別のページに目を移すと

そこには

星野さんにもある葛藤が描かれている。

 

黒い土に根を張り

どぶ水を吸って

なぜきれいに咲けるのだろう

私は

大ぜいの人の 愛の中にいて

なぜ みにくいことばかり

考えるのだろう

 

しょうぶの花が添えられている

この詩には、気持ちが救われた。

私は、あゆみがいなくなって

不幸や災いが降りかからない人に

「みにくいこと」ばかり考えていたから。

 

さらに気持ち救われたのには

この詩は、

昨日の、悟りを開いたかのような詩よりも

あとで作られていること。

 

あの詩は、悟りの境地ではなかったようだ。

星野さんも到達はしていなかった。

きっと

這いあがっては、転がり落ち、

また這いあがっては、滑り落ち、、、

 

つらいだけでなく

みにくくなっていく自分も

さまよっているだけの自分も

受け容れたいと思うようになった頃だった

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連休のさなか、

何も見ないように、

聞かないように、

感じないように、

心を鉄壁で固めているけれど、

 

やっぱり世の中の楽しそうな雰囲気を

感じてしまい、

ドロドロとして気持ちが沸きあがります。

 

雨が降ればいいのに…

停電にでもなって、

電車も飛行機も動かなくなればいいのに…

と、「みにくいこと」を考えてしまいます。

 

でも、

それでいい。

 

思うだけだから。

言葉にもせず、

ただ思っているだけだもの。

 

思って当然。

わが子を見送ったのだから、

そのくらいは許される。

と、自分を許しています。

 

子どもを亡くした親・家族で構成しているセルフヘルプグループ「小さないのち」です。

会の代表が20年以上前に突然の病気で1歳の娘を亡くし、「同じ境遇の親御さんと会いたい!」という一心で、インターネットもない時代に、手探りで作った会です。

以来、当事者による、当事者のための会として活動しています。

 

対象は生後1日から独立以前のお子さん(成人を含む)です。

対面・オンラインでのわかち合いのつどい、オンライン掲示板、会報の発行、その他会員が希望することを通して、語り合いながら、交流しながら、ゆっくりと、それぞれに、心を回復し、この先の人生の意味を見出すために、共にあゆんでいければと思っています。

 

ご夫婦や、男性お一人の会員さんもいらっしゃいますので、

男性の方も、どうぞお気兼ねなくご連絡ください。

 

今、辛く、悲しく、苦しい日々を送っている方々に届くことを心から願っております。

会の詳細、お問い合わせ先、過去の「日々のささやき」は会のHPをご覧ください。