~2024年4月17日の日記「日々のささやき」~

6日前に書いた、無理心中のこと

一酸化炭素中毒から母親は回復したようで

また報道されている。

2人の子どもの、殺人容疑で逮捕された。

 

自死の是非に私は言及しないようにしていて

亡くなった人の耳には入らないが、

言葉のすべては遺族の耳に入るから。

 

大切な家族を失ったつらさに加えて

周囲からのさまざまな言葉まで

受け止めなければならないつらさを思うと

胸がつまるから。

 

ところが、自死して亡くなるとは限らない

と改めて思った。

不自由な体になる人もいるだろうし

今回のように、

子どもだけ亡くなる人もいる。

 

可愛いい子どもが2人もいて

それでも生きていけなかった人が

子どもが2人ともいなくなってしまって

この先、生きていけるのだろうか・・・

 

私も含め、私が出会うかたたちは

子どもを失って、どん底を知って

ああ、あの頃は、本当に幸せだった

と言うが、

この母親は、

これまで直面していた不幸は

どん底の不幸ではなかったことを

子どもを失って初めて知り、

ああ、あの頃は、まだ幸せだった

と思うだろうか・・・

 

何度思ったか知れない

「時間を巻き戻したい」を

この人も痛感するような気がする。

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このお母さん、まだ27才。

上の子が10才。

とても若くしてお母さんになった。

若くしてお母さんになって、

2人の子どもを育ててきたなんて、

本当にすごいなあと思う。

 

ある新聞のオンライン版に、

昨年10月に離婚されていて、

お母さんから夫婦間に問題があると

自治体に相談があった。

子どもについても「要保護児童」と認定したけれど

緊急性は高くないと判断して

学校での見守りを行うことにしていた、と。

 

そして、心中を図ったのは

上のお子さんの転校先での始業式の翌日だった、と。

転校しなければならない理由があったのでしょう。

 

緊急性が高かったのはお母さんのほうだった

のでは?と思ってしまいます。

 

勝手な私の想像ですが、

このお母さん、とても若い頃から

一生懸命子どもを育てて、

2人目も産んで、

すごく頑張っていた。

 

だけれど、色々問題が起こってしまって、

何とかしようと思って

勇気を出してSOSを発信した。

 

子どもは「要保護児童」と認定されて、

学校での見守りはしてくれる

と言われたけれど、

 

お母さんへの具体的な、効果的な

支援はあったのだろうか…

もしあったなら、

違う結果になったのでは…

と思ってしまいます。

 

子どもを亡くした親・家族で構成しているセルフヘルプグループ「小さないのち」です。

会の代表が20年以上前に突然の病気で1歳の娘を亡くし、「同じ境遇の親御さんと会いたい!」という一心で、インターネットもない時代に、手探りで作った会です。

以来、当事者による、当事者のための会として活動しています。

 

対象は生後1日から独立以前のお子さん(成人を含む)です。

対面・オンラインでのわかち合いのつどい、オンライン掲示板、会報の発行、その他会員が希望することを通して、語り合いながら、交流しながら、ゆっくりと、それぞれに、心を回復し、この先の人生の意味を見出すために、共にあゆんでいければと思っています。

 

ご夫婦や、男性お一人の会員さんもいらっしゃいますので、

男性の方も、どうぞお気兼ねなくご連絡ください。

 

今、辛く、悲しく、苦しい日々を送っている方々に届くことを心から願っております。

会の詳細、お問い合わせ先、過去の「日々のささやき」は会のHPをご覧ください。