~2024年4月10日の日記「日々のささやき」~

カンニングをした後に、自ら命を絶った

男子高校生の記事を見た。

なんということ・・・

関西で有数の中高一貫校だが、

この学校に入れていなければ、死なずに済んだ

と親は悔やんでいるのではないだろうか。

 

カンニングをすると、全教科0点

というのは、どこも共通のルール。

この罰則は、進学を控えている高校生には

相当なペナルティになるが、

これは致し方ない。

 

ここで思うのだが、

交通違反で、減点や罰金が課せられるとき

警察は、淡々と対応している。

マイクで、大声で怒鳴り散らすときは

素通りして行っている。

 

なんで、この学校

罰も与えて、課題も大量に与えて

さらに、ひどい叱責もしたのか・・・

 

「卑怯者」と生徒に向かって言い

本人の口からも

「卑怯者です」と言わせたらしい。

 

学校だから、罰だけでなく叱責もするとして、

「そんな卑怯なことをして!」

と言うのと

「お前は卑怯者だ!」

と言うのでは、意味がちがう。

 

行為を指摘するのが、「叱る」ということ。

その行為を人格にまで練り込んで

「〇〇者」としてしまうのは、侮辱。攻撃だ。

 

学校は、指導と自殺の因果関係を否定している。

裁判の結果が、どう出ても

きっと親のつらさに違いはなく、

「生きてさえいてくれたら」

と、きっと思い続けるのではないだろうか・・・

 

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「指導死」、「不適切な指導」という言葉。

子ども達に関わる「専門職」の皆さん、

ご存じでしょうか。

 

教師の指導後に起こる子どもの自死。

その報道に触れるたび、

ご家族のことを想い、

胸がつまります。

 

指導死は、突然に起きてしまいます。

家族には全く覚悟なく、突然に。

寄り添う暇もなく、

家族は「どうしたら助けられたのか」という、

答えのない問いに苦しみ続けます。

 

遺族が中心となり、長い長い期間、

大変な苦労をされた結果、

令和4年12月の「生徒指導提要」に

初めて「不適切な指導」が言及されました。

 

ここに掲げられる具体例をみると、

今回の高校で行われた指導は

「不適切な指導」に当てはまるように思います。

 

やったことは悪い事であっても、

だからと言って、

どんな「指導」をしてもいいというわけではありません。

 

私たちの大切な宝物である子どもたちを

愛情をもって、育てて欲しいと思います。

 

死にたいと思うほど、追い詰めるようなことは、

絶対にしてはいけないと

強く、強く、思います。

 

子どもを亡くした親・家族で構成しているセルフヘルプグループ「小さないのち」です。

会の代表が20年以上前に突然の病気で1歳の娘を亡くし、「同じ境遇の親御さんと会いたい!」という一心で、インターネットもない時代に、手探りで作った会です。

以来、当事者による、当事者のための会として活動しています。

 

対象は生後1日から独立以前のお子さん(成人を含む)です。

対面・オンラインでのわかち合いのつどい、オンライン掲示板、会報の発行、その他会員が希望することを通して、語り合いながら、交流しながら、ゆっくりと、それぞれに、心を回復し、この先の人生の意味を見出すために、共にあゆんでいければと思っています。

 

ご夫婦や、男性お一人の会員さんもいらっしゃいますので、

男性の方も、どうぞお気兼ねなくご連絡ください。

 

今、辛く、悲しく、苦しい日々を送っている方々に届くことを心から願っております。

会の詳細、お問い合わせ先、過去の「日々のささやき」は会のHPをご覧ください。