今回の入院でかかったお金の話をふりかえりたいと思います。
結論から言ってしまうと、退院の時に支払った金額は
最初から「自費ですよ」と言われていた個室代金などを除けば
限度額適用認定書の自己負担限度額とほぼ同じ金額でした。
【高額療養費(限度額適用認定書)の自己負担限度額のイメージ】
※70歳未満の方の自己負担限度額のイメージです。
高額療養費(限度額適用認定書)の自己負担額がいくらになるのかについては
健康保険組合や国保(自治体?)によっても微妙に違うそうなので上表の金額は
あくまでイメージだと思ってください
所得に応じて5つの区分(ア~オ)にわかれるそうで
この区分によって自己負担額も変わるという事みたいです。
今回、入院でかかったお金(手術、麻酔、検査代含む)は
個室代金とかを除けば、この自己負担限度額の金額が
そのまま請求額だったという事になります。
(※)自費だったもの
- 差額ベッド代
- 文書料(診断書など)
入院医療費請求書の金額とその内訳
あくまで私の場合(下行結腸癌+ロボット手術)の参考金額となりますが
差額ベッド代などの自己負担分を除くとこんな感じの請求額でした。
- 総医療費(10割)
→ ¥1,358,276 - 3割負担の場合
→ ¥407,483 - 実際に支払った額
→ 限度額適用認定書の自己負担限度額
社会保険の人も、国保の人も、3割負担の人であれば
本来「2」(3割負担の場合)の金額になる所ですが
事前に限度額適用認定書をもらっておくことで
退院時に支払う金額が「3」の自己負担限度額になるという事ですね。
※ちなみに私の健保の場合
限度額適用認定書が入院までに間に合わない場合でも
後から自己負担限度額を超えた分を支払ってもらえる制度とかもありました。
私の住んでいる自治体の国民健康保険にも同じような後払い制度があったので
加入している健康保険組合などに確認すると良いかもしれません。
所得区分によって自己負担限度額は変わりますが、一番高い「ア」の人でも
3割負担の金額より15万円近く安い支払いで済む事になりますので
何はなくとも「限度額適用認定書」と各所から言われた理由がよくわかりました。
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ちなみに、やっぱりあくまで私の場合(下行結腸癌+ロボット手術)ですが
保険適用となったものの内訳はこんな感じでした。
つまりこれらは限度額適用認定書の自己負担限度額の対象となったものとなります。
※いくら高くかかっても限度額を超える金額は請求されない
【内訳】
-
入院料等
-
医療管理等
-
投薬
-
手術
-
麻酔
-
包括料
-
病理(検査)
-
食事療養
事前説明では、食事代金(¥460/1食)も別料金だと聞いていましたが
「食事療養」もしっかり保険適用の内訳に入っていましたので
差額ベッド代のように、別で請求されることもなくホッとしました。
ちなみに食事代は絶食中はカウントされていませんでした。
また、パジャマ、タオルなどのレンタルは利用しませんでしたので
その辺りのものも含まれていません。
健康保険組合の保険給付と、生命保険関係
【健康保険組合の保険給付】
- 社会保険で3割負担
- 高額療養費制度を利用
- 事前に限度額適用認定証をもらい、外来時と入院時にそれぞれ提示
- 「合算高額療養費付加金」なる制度があったのでありがたく利用(予定)
※これは加入している健保によってあったりなかったりするそうです - 入院から1か月ほど休職するのでその間の傷病手当を申請(予定)
【生命保険】
- かなり昔に入った保険で入院5日目からお金がもらえるタイプの保険に加入
- がん特約は付けていたけど、給付額はめちゃくちゃ少額タイプ
- 退院給付金、手術特約も付けていた(こちらは結構もらえる予定)
以前のブログでも書いたように、希望していたロボット手術が
これまで結腸だけ「自由診療」つまり保険がきかない10割負担の手術だったのが
2022年から保険適用になった事が大きかったと思います。
そのお陰で、手術の費用も自己負担限度額に含まれる事になったので
これがとにかく有難かったです。
そういうわけで、高額医療費制度を使い医療費が抑えられた事と
うちの会社の健保の制度が手厚かったお陰もあり
付加金やら傷病手当も頂ける事になりそうだという事で
生命保険と合わせると、少し余裕がある計算でした。
そして、余裕が出そうな分をどうするかとなった時
今回は個室を選択したという感じでした。
※個室代金を含めて、支給額とトントンくらいになる予定です
個室の差額ベッド代金はなかなか勇気がいる金額でしたが
入院中のあれこれを考えれば
結果的に個室を希望して良かったなと思っています。
マジで高かったけど
※入院初日の写真だと思いますが、すでに生活感?ある写真ですみません