術後4日目から退院する術後6日目までのふりかえりです。
- 術後4日目(入院7日目)
■導尿カテーテル抜去
この日、ついに最後のチューブ、導尿カテーテルを抜いてもらえました。
昨日まで尿の量が少なく、もう少し様子を見ようかという話も出ていましたが
昨日、医療用麻薬を止めた事で、痛みは増えたけど吐き気は見事に収まったので
そこからは頑張って水を飲むようにした所、この日に抜去OKとなりました!
抜くときにぞわぞわぞわーっといった、ものすごい違和感はあったものの
ようやくこれで点滴以外のチューブ系は全て抜けた事になり、嬉しかったです。
ただ、退院までは引き続き尿量測定をする必要があるという事で
ここからはトイレに尿量測定カップをつけてもらい、尿量を記録する事になりました。
※毎回ナースコールすることになるので申し訳ないという気持ちが強かったです
■点滴も終了
更にこの日は、ついに点滴から飲むお薬での痛みのコントロールに変えましょうとなり
点滴も抜くことになりました。
尿のチューブが無くなったのは嬉しかったですが
痛み止めが点滴から飲み薬になることはものすごく不安でした。
医療用麻薬を止めた事で痛みが強くなっていた事もあり、点滴までやめたら
痛みが抑えきれないのでは?と心配で仕方なかったので
看護師さんに
「どうしても痛い場合はまた点滴に戻れますか?」
と聞いてみましたが
「状況次第だけどそれは難しいです」
「退院までに薬でコントロール出来るようにする必要があるんです」
と言われ、かなり不安な気持ちのまま点滴を抜きました。
■リハビリ
点滴も抜いてしまったので
ここからは私の持参した痛み止めを飲んで痛みをコントロールとなります。
まずはカロナールを飲んで、痛みが引くまで40分程待ってからリハビリ開始です。
途中で痛くなったらどうしよう!恐怖!!
昨日と同じく、病棟の廊下を午前に10周、午後に10周歩きました。
点滴もなし、尿のカテーテルもなしになったので
今日は2周目からは看護師さんの介助なしで歩いてみました。
うん。痛い。
でもゆっくりゆっくり。
何かあれば歩行器にすぐにブレーキをかけられるように注意して。
同じ方向でばかり歩いていると酔いそうだなと思って
5周歩いたら逆まわりで歩いてみたりしました。
10周歩くころにはぐったりしましたが
昨日より確実に回復している実感もありました。
痛いけど、我慢できない程ではない。
痛いけど、泣く程ではない。
僅かだけど、昨日よりは痛くないように感じる。
明日はもっと痛くないのかな。
痛みに慣れたのか、回復して痛みが減ってきているのか
それすら既によくわからないけど
毎日のリハビリをやり終えると、達成感とともに今後の自信にもなっている気がして
痛いけど、やる意味はやっぱりあるんだなとリハビリに対して考えがポジティブに
変わっている自分に気が付きました。
■おかえり、ウ〇チ君
ウ〇チは退院まで出ない人もいます。と先生に聞いていましたが
昨日から流動食が始まり、そこからはお腹がグルグルなりまくりで
夜通し「働いてます!」アピールがすごかったです。
そして、この日無事にウ〇チ君が出ました。
重湯しか食べていないのに、人間ってすごいなぁ・・・。
これでようやく、術後の腸閉塞の恐怖からも少し開放されてホッとしました。
(腸閉塞のリスクはこれからも続くので油断は禁物ですが)
ガスも便も聞いてたよりむしろ早く出たし
しみじみと順調に回復しているんだなと実感しました。
あれ?もしかして、これもやっぱりリハビリで歩いている恩恵?
術後、すぐに動け!歩け!と言われて恨んだけど
先生ありがとう
■なんと夕食はハンバーグ
この日のお昼からは、ごはんもお粥に昇格し、おかずも固形のものが出始めました。
そしてなんと夕食には和風ハンバーグが出ました!
いやー美味しかったー!
ただし「食事は(お粥、おかず)すべて半分残してください」という指示があり
どんなに美味しくても半分しか食べられない事が辛かったです。
ヤクルトも、デザートも全部半分だけ。
せっかく吐き気収まったのになぁ
※退院後の現在も半量の食事は続けています。だいたい 1,200 kcal/day 目安
- 術後5日目(入院8日目)
■服用による痛みコントロール
寝る前、夜中、朝一番、日中と時間をあけつつ薬を服用して様子を見ていましたが
どうしてもカロナールだけだと空白の時間が出来てしまい
痛みが強くなって辛い状況に。
カロナールだけでなく、ロキソニンも服用して良いと言われていましたが
以前、ロキソニンで胃を壊したことがあるので連続で飲むのが怖くて
カロナールだけでどうにかしようと頑張っていました。
結局痛みには勝てず、ロキソニンも胃薬と一緒に時間差で飲むようにしたら
痛みもようやく和らぎました。
私の胃が持つか、持たなければ胃痛に耐えるか、それとも術創の痛みを耐えるか
究極の選択すぎるー
どうか早くロキソニン無しで耐えられるまで回復してくださいと祈るのみでした。
※退院後、なんとかカロナールだけでコントロールできるまで回復しました
■退院許可
月曜日のこの日、担当ドクターが勢ぞろいの白い巨塔みたいな総回診がありました。
週に1度、月曜日はそういう日らしいです。
いつもの回診とはあきらかに違う緊張感があって、こちらもつられて緊張しました。
そして
術創の状態や回復具合を報告し「順調ですねー」と執刀医のK先生。
予定通り明日退院にしましょうと無事退院の許可が出ました。
そうと決まればさっそく帰り支度をしなければ!
この日は母がお見舞いに来てくれたので一緒に大急ぎで荷造りをしました。
もういつでも帰れますというくらい荷造り完了。
■リハビリ
明日退院だけど、この日もリハビリは頑張りました。
午前10周、午後10周。
昨日より10周にかかる時間を10分くらい時間短縮して20分くらいで歩けるように。
人間の回復力って素晴らしい。
■念願のシャワー
看護師さんの介助なしでシャワーの許可が出たので
久々にシャワーを浴びました。
術創も石鹸でしっかり洗ってくださいね。(ただし優しく)と言われたので
洗顔なみのパーフェクトホイップを作ってお腹、おへそ等の術創を洗いました。
術創はこんな感じでテープが付いた状態になっていますが
「テープは自然とはがれるまでこのままでいてください」と言われたので
この状態のまま気にせずに石鹸で洗いました。
※一番左上の傷はドレーンを抜いた所。ここはテープなし
私の術創は、この時点で炎症などもなかったので
石鹸で洗っても痛みやかゆみは全くなく、むしろスッキリ爽快って感じでした。
(あまり術創を触るのとか抵抗がないタイプで良かったかもしれません) - 術後6日目(入院9日目):退院日
■退院
朝の検温などが終わったら、もういよいよ退院待ち状態になります。
うちの病院では10時くらいに精算があがってくるという事で
パジャマから、久々の洋服に着替えて、お化粧をすると
いよいよ退院なんだなぁと静かな感動がありました。
入院した時は「本当に9日間で退院できるの?」と思っていましたが
予定通り術後6日目の9日間の入院となりました。
まだまだ痛みはあるし、退院は不安な気持ちもあるけど
家に帰れる喜びはすごかったです。
腸閉塞になったらまた入院になるかもしれないし油断は禁物ですが。
荷物の片付けも完了して、夫に精算をすませてもらったら、いよいよ退院です。
※入院費用については別で書きたいと思います
■帰宅、そして荷ほどき、日常へ
タクシーで帰宅し、久々の我が家へ。
すぐに横になりたいという気持ちを抑え、ひとまず荷ほどきをしなければ!と
なぞの使命感で動きました。
洗濯ものを洗濯機に入れて、さっそく洗濯開始。
再入院になっても良いように、入院用に用意したものは一つにまとめて一旦しまって
旅行でも使えそうなものはそのままスーツケースに入れてしまって
あれはここに、これはここに。綺麗に整頓して片づけて・・・と
退院してきたばかりとは思えないレベルで動き、この日に片付けが全て終わりました。
さすがに疲れた・・・。
今思うと、退院ハイみたいな状態だったのかなと思います。
もしくは、とっとと片づけてゆっくりしたかったのかな。
結局この後、ドっと疲れてしまったので
退院後すぐに頑張らないようにというのが今後の自分への反省です。
(普段はそこまで頑張り屋じゃないのに、どうしたんだろうかっていうくらい動いた)
■退院後の食事
とにかく腸閉塞が怖いので、食物繊維厳禁!なメニューで食事を開始しました。
世の中、ピンポイントに欲しい本があるもんで
私はこういう本を購入してレシピの参考にしました。-----
「⑦入院から退院までの食事」へ続く