2022年秋、いよいよ大腸カメラ(大腸内視鏡)検査を受けるべく

まずは定期健診でもらった紹介状を持って、近所の内視鏡クリニックへ行きました。

はじめての内視鏡検査は反省点があまりにも多かったので、今後の自分のために

検査までの出来事を書いてみたいと思います。

 

【初診】

初回は診察のみで、検査前日の注意点や検査についての細かい説明を受け

検査の前日食セット(クリアスルー)を購入したり、各種同意書なんかももらって帰宅。

この段階では、内視鏡が辛くないかの不安でいっぱい。

(便潜血で再検査になった不安よりそっちばっかり)

 

【検査まで(数週間)】

鎮静剤を使うとはいえ、内視鏡検査がとにかく不安でYoutubeで関連動画を探しまくりました。

寝てたら終わりましたという動画を見つけ、本当にー?と思いつつちょっと安心した記憶。

 

ポリープとかあるのかなぁと薄っすら考え始めるも、その日に内視鏡で切除できるなら楽だなぁと

まだ楽観的な私だったと思います。

 

毎晩ハイボールを晩酌で飲むのが我が家のお決まりだったので

検査の前々日まで普通に食事して、ハイボールも飲み納めだー!と楽しんでいました。

 

【検査前日】

検査前日用の前日食セット(クリアスルー)で3食の食事を済ませました。

明日早朝から飲む事になっているマグコロールPという下剤は、冷蔵庫で冷やしておくと

飲みやすいという情報を知り、前日から作って冷蔵庫へ。

(マグコロールP100gにお水を1800mlになるように入れて作る)

 

就寝前にセンノシド2錠を服用しました。

翌朝は早朝からマグコロールPを飲む事になっているので早く寝ようと思っていたけど

内視鏡検査が怖すぎてほとんど眠れず・・・。

 

【検査当日】

ほとんど眠れないまま朝になり、長い1日がはじまります。

 

AM 5:30 

吐き気や嘔吐などの症状を抑える薬「ドンペリドン」という錠剤を飲む

 

AM 6:00 - 9:00

下剤の服用(マグコロールP)を開始。200mlずつコップに入れて10分かけてゆっくり飲んでいく。

味は噂通り、スポーツドリンクの少し甘い感じの味。

この下剤服用が何よりつらいと聞いていただけに心配だったけど、冷やしておいたおかげもあってか思っていたより美味しい。全然余裕じゃん!と飲み始めはのんきなものでした。

しかし、その後45分ほど飲み続けたけど全く下剤の効果が始まらず、私のお腹は静かそのもの。

どういう事だ?!と不安になっていきます。

既に600mlくらいは飲んでいるはずなのに・・・。

 

後で知ったんですが、座ったまま飲んでいると腸がなかなか動かないらしいです。

軽い運動をするのが正解だったみたい。

 

ようやく下剤が効きだしたのは飲み始めてから1時間以上経過した頃。

そこからは下剤服用しながらトイレの往復が始まります。

腹痛は全くないけど、飲んだものがハイスピードで身体を通過して出ていくかのようなスピード感。

終わりの見えない戦いが始まりました。

 

AM 9:00 - 10:30 

病院から定期的に状況確認の電話が入るようになります。

透明な便になるまでとにかく下剤を服用し続ける必要があるのだけど、私の状況は劣等生そのもの。

前々日まで普通に食事していたのがいけなかったのか・・・

ついに下剤の全量を飲みほしたけど、状況は合格ラインに達せず。

 

検査は15:30からの予定だけど、下剤を追加する必要がありそうだからもう病院に来てくださいと

お呼び出しをくらう。

 

AM 11:00 - 15:00 

お呼び出しを受けて、予定よりかなり早めに病院に入ります。

さっそく下剤のおかわり開始。すでに寝起きから1800ml飲んでいる状況なので

おなかタプタプすぎて本当につらい時間が始まりました。

 

もうこれ以上は無理ですとなった14:00くらいにようやく合格ラインに達し、検査準備に入ります。

 

AM 15:00 

お尻部分があいている検査着に着替え、ようやく検査開始。

お尻丸出しじゃなくて良かった。

※ちなみに上半身は金属がない下着であればOKだった

 

さっそく点滴の針が入れられ、「だんだん眠くなりますよー」の声を最後に

爆睡状態になりました。(寝不足のたまもの?)

始まる前は恐怖で震えていたけど、始まってみるとYoutubeで見た通りほとんど記憶がない。

ただ、途中で先生の声が聞こえて一瞬目が覚めたのを覚えています。

 

「これは・・・あまり良くないやつかもね」

 

確かこういう言葉が聞こえた気がする。

ほとんど寝ていたのに、そこで意識が戻り「何か良くないものがあったんですか?」と

検査中なのに質問した記憶があります。

 

再び寝ている状態と、うっすら起きている状態を繰り返しながら検査終了。

 

先生が上手だったからなのか、痛みも苦痛もなかったというのが感想でした。

胃カメラよりはるかに楽でしたが、噂通り下剤を長時間飲み続ける事は本当につらかった。

 

AM 16:00 

すこし鎮静剤が残っているようなふわふわした状態で、検査結果が告げられます。

 

 

・ポリープが上行結腸とS状結腸に2か所あり、これは内視鏡で切除した事。

・この切除したポリープは生体検査を行うがおそらく悪いものではないと思われる事。

 (後日生体検査結果が出て良性であった事がわかりました)

・ただ下行結腸にあった腫瘍は、見た感じおそらく「悪性腫瘍」「がん」ではないかと思われる事。

・定期健診でひっかかった便潜血もおそらくこの腫瘍によるものだと思われる事。

・この下行結腸の腫瘍は紹介状を書くから大きい病院で検査をする必要がある事。

 

こんな話を突然告げられた感じでした。

鎮静剤が残っていた事もありボケーっとしていましたが

突然告げられた「がん」「悪性」という言葉に全く心の準備をしておらず流石に動揺しました。

 

紹介状を書くけどどの病院が良いですか?と聞かれ、どこにも何のあてもなく、即答できず。

どこでも良いなら通いやすい近くの病院で紹介状を書きましょうか?と提案されました。

あてはないけど、どこでも良いわけではないと思い、しばらく考えてまたご連絡とさせて欲しい

と伝えてその日はこれで帰宅となりました。

 

帰り際に母に電話して号泣したという事を後から姉に聞いたんですが

鎮静剤のせいなのか、ほとんど覚えておらず・・・。ただただショックだったのは覚えています。

 

これが私にとって「がん」が現実となった日の出来事でした。

 

【反省点】

・ 寝不足で検査を受けない(体力がなくなる)

・ 検査の3日前くらいから食事には注意する(その方が当日に検査可能になるまでが多分楽)

・ 下剤の服用の合間に身体を動かす(腸の動きが良くなる)

・ 鎮静剤が効いている状況で人に泣いて電話しない(感情がストレートすぎる状況だから)

 

(つづく)