チョコレイトっ ディスコっ
チョコレイトっ ディスコっ
バレンタインだ~(もう夜だけど~)
義理チョコは毎年楽させてもらっていて、こんなレパートリー
何個でもどうぞー
近年義理チョコが廃れつつありますが、男性が多い職場のちいまるはとっても助かります!!ホワイトデーのお返し頂くのもなんだか申し訳ないな~と思っていたので
とは言いつつ、「ありがとう」の言葉をもらうと、ほわほわ~っと幸せな気持ちになるな~
新卒で働いていた前の職場では、課の先輩達と百貨店のバレンタインの催しに出陣して(激混み)、役員や取引先宛てのチョコレートを必死で購入していたな・・・大変だったけど懐かしき思ひ出・・・
こういう記事食い入るように読んでいたわ~
ちいまるはバレンタインに告白といったドキドキした思い出のない残念な女なのですが、いまでも忘れられないバレンタインの日のエピソードが2つあります。
それを備忘録的に文字に起こしてみようと思います
ep1.大阪LOVER
新卒で入社した同期の仲良しグループで、一組のカップルが誕生した。
Aと、Yくん。
Aはダンスが得意な目がくりくりした可愛い子。
Yくんは大阪出身で2歳年上。カラオケがめっちゃ上手でバンプの『とっておきの唄』なんて歌わせちゃったら惚れてまうやろー!!!!な域。いつも気怠そうに笑って「はは、なんやそれ、ウケるわ~」ってネクタイ緩めて煙草を咥える姿は、同期の中でひと際大人っぽく見えていたな。
そしていつだって女子は方言男子に弱いのだっっ!!!!
「Yくんのこと、好きになっちゃったかも」
と、Aの片思いの時から私は相談にのっていて、2人がカップルになった時は、本当にうれしかった
カップルになってすぐ、6ヶ月の新人研修が終わって、Aは本社の経理部、Yくんは大阪支社に配属になり、遠距離恋愛になった。
「ねーちいまる聞いてよ~!Yくんいつも「東京、人めっちゃ多いし酔ってまうねん」って言って毎回あたしが新大阪まで行ってるんだよ!新幹線代は出してくれるけどさ。しかもいつも上下グレーのスウェットで来るの!たまにはオシャレして来てよって言ったら「これな~一張羅やねん、部屋着の」って、へーっ確かに毛玉とか付いてへんでキレイやなーって、部屋着のかーい!」
いや、笑う
それってまんま『大阪LOVER』じゃん!!
『東京タワーだって あなたと見る通天閣にはかなわへんよ』
定時18時、残業たっぷり22時に会社を出て、深夜のカラオケボックスでそう熱唱するAに何回付き合ったことか
それから段々と大阪弁訛りになっていくAの惚気を聞きながら数年後のバレンタインの日、二人は大阪で結婚式を挙げた。
今ではAは2児の母。「自分の子が「おかん」とか「なんでやねん」って大阪弁話すの、何か不思議やで」。
すっかり『大阪のおばちゃん』だ。
ep2.初めてバレンタインを意識した日
それは小学3年生の時。
当時バレンタインは”女の子が好きな男の子にチョコをあげて告白する日”という感じだったので、恋というものをまだ知らなかった私には関係のないイベントだった。”友チョコ”という文化も、この数年後だったかな。
バレンタイン当日。
教室の席に座って、ランドセルから教科書を取り出して机に入れようとすると、
ん?
教科書が入らない。
ガサッ
机の奥に、何かある。
手を入れて取り出してみると、可愛らしい包装紙に包まれた、何か。
何も書かれておらず、左隅に当時流行っていたぷっくりしたハート型のシールが貼られていた。
咄嗟に私は、今日誰かに告白しようとした女の子が間違えて私の机に入れちゃったのかと思い、こっそり友人を呼んで相談。
「名前も書かれてないし、どうしよう?」
が、それをクラスのやんちゃ系男子グループに見つかり、
「おい!ちいまるがチョコ持ってるぞ!!」
「誰かに告白するぞー!!」
とからかわれた。
「ちがうよ!机に入ってたの!」
と否定するも、全然聞いてない~
困ったな~と思っていると、
「オレだよ!」
後ろに立っていたKくんが大きな声で言った。
サッカーが上手で、とっても明るくて、人気者だったKくん。
モテモテだったから、そっか、Kくんが女の子からもらったチョコだったんだ!
「Kくんのか~!も~、私の机に入ってたよ~」
それを渡そうとすると、「ちがうって」と押し返された。
そしてKくんは、顔を真っ赤にして言った。
「オレから、ちいまるに」
ま、まさかの逆チョコ!!!!
それからはクラス中大騒ぎ。
黒板に大きく雑に相合傘を書かれたり、「ちゅーしろよちゅー!!」「ちゅー!ちゅー!」と手拍子が始まったり。
騒ぎは収まらないまま、モテモテのKくんだったから、とうとう女子の中から「ちいまるちゃんって、ぶりっ子だもんね」という声まで聞こえてきた。えー・・・
私は女子に嫌われたくない一心で、
「いらない!」「私はKくんキライだよ!」
と、最低な言葉を放ってしまった。
この時、Kくんはどんな顔してた?
その後は、どうなったんだろう?
しばらくからかわれたような気がするけれど、Kくんとのこの日以降の記憶がすっぽり抜け落ちてしまっている。
でも、いまでも、バレンタインになるとこの日のことを思い出して、胸がぎゅーっと苦しくなる。
Kくん、本当にごめんね。
あの時のチョコ、食べてみたかったよ。
それにしてもバレンタインの本来の意味(英国では男性から女性に愛を伝える日らしい)を知っていたなんて素敵な子だったな。
そんな素敵なKくんが今、幸せでありますように。
かなりビターな、初めてバレンタインを意識した日。
おしまい。
ちなみに夫くんには「ハッピーバレンタイン!」と文字を送っただけ。
それでも「ありがとう」と返してくれた夫くん
来年は!たぶん!手作りチョコ!かな?