なんでそうなる研究所〜凹凸息子の世界

なんでそうなる研究所〜凹凸息子の世界

発達凹凸の息子、まもるくん。苦手なことが多いなら、得意を伸ばしたい母心。勉強好きだが波は激しい。君が向いてるのは私立なの?公立なの?母は自分の常識で測れないあれこれに、頭が頻繁にワンダーランド。
凹凸ありでもあの手この手で学習面を伸ばします!

主な登場人物


チイコ
ナチュラルにボケが多いが天然だとは認めない。
完全なる文系脳、計算はめちゃくちゃ遅いが、指先は器用な方で手作り大好き。
体力がなくて、フーフー生きている。

まもるくん
小学4年生の息子。ASD、プラスADHD気味。
完全なる理系。算数分野は得意。難問も理解するがミスはよくする。
ピアノ男子。
とにかく不器用。がんばれ。

とおるくん
なぜかチイコにめちゃくちゃ好かれている旦那さま。
最近老けてきたがまだ執拗に好かれている。
ビール命。



チイコです。


チイコはおしゃべりです。
まもるくんに対して、雑談をする事が多いです。




まもるくんは、特に興味ないと、あんまり聞いていない事も多いです。
母の話なんてそんなものだし、特に大事じゃない話が多いので、流されても日常です。



ところが、


チイコはまもるくんに、

どうしたら、チイコが聞いて欲しい時に、まもるくんに話が通りやすくなるかな、という相談をしたんですが、

まもるくんは、



言・い・方

そう、おっしゃる通りですけどもね、
ほら、会話ってあった方がいいでしょ?


確かにいらない話だけどもさ、


もっとオブラートに!オブラートに包んで欲しいの、母は。


そう、まもるくんは、人を傷つけないように気をつかおうと、普段から努力はしているんですが、いかんせん、


話をオブラートに包む事ができない。

もうそうすると、言うか言わないかの2択になっちゃいますからね。
この場合はチイコに聞かれたんで言ったまでですよ。
そう、あなた全然悪くない。
悪くないのにこの破壊力。


まもるくんの言い分は、
普段から無駄な話をしないでくれると、大事な話の時に聞き流さないで済むかなってことなんですがね。


ごもっとも!
でもそうはいかないのが人、対、人。


これは母なんで、別に大ごとにはならないですがね、
人付き合いって難しいよね〜
って話。


チイコです。


うちは、
夫婦だけで出かけることはほとんどありませんが、


たまに、まもるくんが全然興味ない映画とか、まもるくんには食べられない種類の外食とかに出かけたいなあと思う事はありまして、


でも祖父母に預けて行こうとすると、まもるくんはちょっと嫉妬します。






子供が巣立った後にもかかるプレッシャー。


頑張れとおるくん。


 

 

 

 

 


















チイコです。


前回の予告どおり、
私の車の運転の話ですが…



私が運転が苦手なのはですね、


異常な恐怖感

があるためです。


まず何が怖いかと言いますと、
周りの運転手に、


何を思われているのか分からない

のが怖いです。
通常のコミュニケーションの時はそんなことあんまり考えないんですがね、

運転の時だけです。


「おせーなー、早く行けよ」
「やたら大回りするじゃねえか」
「もっと寄せろよ、下手くそ」
「早く駐車しろよボケがあ」

と、
運転時だけ、
私の脳内で、周囲の運転手がヤンキーと化します。




どの車の運転手もみんな、チイコの運転のあまりの拙さにイラついていると感じるのです。

許してくだされ…。
おらあ…精一杯やってこれなんだ…。


運転時のチイコは完全に卑屈になっています。


そのため、運転がうまくもないくせに、後ろの車に「遅い」と舌打ちされているような気になり、スピードをあげる事があります。

私、なるべく邪魔にはなりませんよ、と。


その後、自分の出したスピードにギョッとすることもあります。


どうです…?訳分からんでしょう?


気にしすぎが逆に怖いことになっているんです。でもどうしても、私は、


自分の運転が周りに迷惑をかけている

という思いを消せないのです。


特に一番前にいる時、


何故私なんかが先頭になってしまったんだ…

と思います。


誰かの後をついていくのは非常に楽です。
もうずっと私を導いて行って欲しい。


ですが行き先はみな同じではありませんのでね、私が先頭を走ることになると、


運転してすみません。

って思います。


怖がる事が、判断力をなおさら低下させています。


ていうか、運転時のみ、何事も起こっていないのにパニックになっています。


なので、まもるくんが日常的にパニックに襲われていることを思うと、実に大変な日々を送っているな、と思います。


頭が冷静ではないのですね。
異常な恐怖心により、正常な判断ができなくなっている。
そこまで大変ではない事も、大ごとに感じてしまうので、
私にはできない!
という拒否感がぬぐえないのです。


とおるくんが横に座って見ていてくれる時は、だいぶ恐怖心は薄れます。
いつでも聞ける、という安心感が、あるのです。


だからって、チイコを運転させようするとおるくん。
練習あるのみと思っているとおるくん。
でもね、とおるくんが思っているより、


チイコの頭はとっ散らかっていますよ。
残念ながら。


ほら、あの、スポーツって死なないじゃないですか。
ミスしたって。
だから、運動神経悪くても、なんとかなるんですよね。
ええ、自分が切ないだけですよ。



でも車ってミスしたら、


最悪死ぬじゃないですか。

自分だけでなく人様まで巻き添えにしたらえらいことじゃないですか。


だから私レベルの人間が乗っていいものじゃないっていうか、
じゃあ何で免許取れたんだっていうか、
いや、あの本当は乗れるのかも知れない、
でもただ怖いんですよね。


乗らない方がいいんだと思います。


でもね、ふっと、どうしても私の運転が必要になり、
それは、本当にどうしても必要な時であり、
私は覚悟をし、一時的なやる気がググッと持ち上がり、
恐怖心を捨てて頭をクリアにし、冷静な視点で慌てずに運転席に座ることもあり、


ごくたまにあり…


そんな時は私は自分を騙しているんですがね、
それで運転できるなら、


いつもそれをやれよ、と。


でも次の運転時にはその勇気はしぼんでいるんですよ。


なんだろう、いつも出る勇気ではないのですよ。
しかし、その一時的な勇気のために、私は運転を完全にしない宣言ができないでいる…。



とおるくんがね、
運転している時に、前方にいかにも初心者な車がいて、「おそーい」ってこちらが困ることになったら、

「とおるくん、あれはチイコだよ」

と、言っています。

運転が怖くてのんびりしか走れない車、駐車が下手で何度も切り替えている車、などなど、チイコは暖かい目で見守る気持ちになります。
なので、とおるくんの運転時にもそんな車がいたら、自分の妻と同じだと思って許してやってくれ、と言っています。


君の妻も、どこかで誰かに、待ってもらっていたりするのでね。