命尽きれば
ただの器
ただの脱け殻
頭の片隅で
分かってはいても
まだ温かなキミに触れ
「眠っているようだね」
と囁く人に相槌をうち
冷たくなってしまった
キミに触れては涙する
キミが焼かれる時には
おかしなことに
諦めや安堵に似た感情が湧き
もはや誰のものか
分からなくなってしまうほど
小さく砕かれたキミを
マジマジと眺め
白の神秘の前に
ただ ひざまづく
人としての感情は
キミと一緒に白い壺に納めたよ
こうしているのが奇跡
空の上で
キミを可愛がってくれたあの人を
見守っていてね
わたしはキミに
「ありがとう」
ただその言葉だけを贈ります
晴れた空に向かって![晴れ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/022.gif)
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