あの星が

月に隠れてしまう前に

僕と潜ろう



美しい

藍色の世界の

海水は


僕の閉ざした心を

優しく濡らす



今は

何もみえなくていい

何も聞こえなくていい



嘘も真実も


今は

知らなくて良い


孤独


痛み


哀しみ


あおい感情は

波紋となって広がり

消えるだろう



空っぽの身体は


深く


深く


沈み


海底へ




大きく息を吸って

海水を飲み込んだら

空に出た


空が海で

海が空


どちらでも

構わない



だって

僕は今



こうして

生きている



これが


本当の


僕の姿