不安なものは不安なんだよ | My intractable disease - Chiari malformation & Syringomyelia (キアリ奇形と脊髄空洞症)

My intractable disease - Chiari malformation & Syringomyelia (キアリ奇形と脊髄空洞症)

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こちらは病気の経験が誰かの役にたてばと思い立ち上げました。
一通り書いたら更新はなくなるかもしれません。

※今回はキアリや脊髄空洞症とは関係ありません

 

手術病棟は6人部屋でした。

 

カーテンはすべてしめっきり。

看護師さんにコロナだけどカーテンは開けておいていいかと確認しいつものようにフルオープンとなりました。

 

そこで出会った二人の患者さん。

 

一人は同じ病気を持つTさん。

もう一人は80歳のUさんでした。

 

Uさんは検査で病院に来てそのまま入院となったと仰っていました。

80歳になるまで病気一つしたことがなく初めての入院、手術を控えていらっしゃいました。

 

コロナ渦で家族の面会は一切禁止。

本来なら家族やご友人がお見舞いに来ることで気も晴れるのでしょうがそうもいかない状態。

手術的にはそれほど大きいものではなかったようですがとにかく不安な様子。

話してみれば決してネガティブ思考な方ではなかったのですが、不安なのは当然です。

 

私やTさんは何度も手術を受けているので不安にならない程度に嘘をつかないようにUさんに手術後やICUの過ごし方など説明しました。

 

そして手術の直前まで励まし続けました。

 

 

看護師さんには私の方が大きくて大変な手術を受けているんだよ?

と言われましたが、患者の不安は手術の大きさじゃないんですよね。

 

小さな手術だって怖いものは怖いし、不安でいっぱいになる。

 

私は何度も手術を受けているから少なくとも手術までの準備、手術後自分がどんな感じになるのか、どのような治療が進んでいくのかは想像がつくけど初めての方は未知の世界だと思います。

 

私が退院する前日、UさんはICUから一般病棟に戻ってきました。

術後痛みもなく元気そうで胸をなでおろしました。