足立美術館 

 

 

松江駅から特急で一駅の安来駅、そこから無料送迎バスで足立美術館へ向かいます。

バスは25分間隔で来て、約20分で美術館に着きます。

私は10時半のバスに乗りました。

 

足立美術館送迎バス

足立美術館と安来駅を往復する送迎バス

 

 

足立美術館玄関前に11時には到着。

美術館玄関で、入館券を買う前に帰りのバスの券を確保する。

美術館から駅までのバスはこの券がないと乗れないのだのだ。

私は美術館はたっぷり時間が必要なタイプなので3時間は必要だろうと

午後2時発のバスの券を確保。

これでゆっくり観覧できます。

 

 

それにしても入館料、2500円は高めだな~

人気の観光場所とあって幾台もツアーバスも駐車場にとまっていて、

団体さんが多い。

中国人はほぼいなかったけど、それ以外の外国の方も結構来ていた。

中国人がいないだけでも少しすいていたのかもしれないが、

それでも他の観光地よりずっと混んでいる感じがした。

 

 

日本一の庭園? 

 

足立美術館はかなり前から「一度は行ってみたい」と思っていた美術館。

今回やっと来られてすごい期待していました。

 

アメリカの日本庭園専門誌『Sukiya Living Magazine: The Journal of Japanese Gardening』より「22年連続日本一」に選ばれているそう。

外国人も認める日本庭園。

 

 

足立美術館の庭園

紅葉がきれいな時期では、と期待したがやや終わってる?

 

 

そして目の前に広がる日本庭園・・・・

のはずなのですが、ガラス越しにしか見せてくれない。

来てみて初めて知ったのは、お庭を散策できないのです。

(一部例外な場所もあるけれど)。

 

何しろ人が多くて、ベストポジションから見るのが難しい。

人に遠慮して斜めから見るとなんか構図がいまひとつ。

絵だったら斜めから見てもそう構図は変わらないけど、

リアルだからこそ構図が変わってしまう。

 

 

 

これも窓越し。

そもそも紅葉がきれいな木は少ないから紅葉できれい、は難しいようだ。

 

 

遠景の山中腹に滝がある。わざわざ人口の滝を景色に入れるために作ったそうだ。

那智の滝のイメージだそうだけれど・・・

どうなん?

 

 

「部屋の窓ガラスからみると庭が一服の絵のように見える」

という趣向なのだそうだが、人も見えすぎて日本画には見えない。

この部屋の隣にも窓があったけどそこも同じく。

 

 

松も低木も同じような形ばっかり。

葉ひとつ落ちてなくて鬼のように繊細に剪定されているのはわかるけど

「自然」から離れているように思える。

 

 

自分の撮った写真でこれが一番まあまあだった。

 

 

まあ一般的には絶賛されている庭なんだけれど、

正直私の趣味ではなかった。

この美術館を作った足立全康氏が「庭園もまた一服の絵画である」という

考えのもと作られた庭と説明にあった。

 

絵画が平面だとしてもすぐれた作品は奥行も音も空気のゆらぎも感情も悠久も

感じることができるけど、なぜか感じられないんだよな~

庭園の広さも広いはずなのに狭く感じるのはなぜ?

 

こちらの庭園は写真で平面にすることで美しさや広さを感じられるのかも。

あー、ここが好きな人、ごめんなさい。

でも正直な感想です。

そして地元に戻ってこの感想を友人に話したら

「私もそう思った!」と言っておりました。

 

 

さてさて。

非難ばかりではいけません。

ここは庭園ばかりではなく同じくらいというかそれ以上、絵画や焼き物などの展示もたくさんあるんです。

なんといっても横山大観のコレクションが充実しており、近代日本画が好きな私にとっては至福の時でした。

大観以外の著名な日本画家の作品も多数展示。

そして現代の日本画家の作品も多く展示しており、このような展示はまだ有名でない彼らを支える活動として評価に値すると感じました。

また北大路魯山人の作品も多く収蔵しており、こちらもとてもいいものでした。

 

 

でもでも、非難ばかりはいけないとは思いつつ、もうひとつだけ大きな不満。

大観コレクションの部屋で熱心に絵に見入っているとなにやら良い匂いが・・・

デミグラスソース?みたいな?肉を焼いたみたいな?

 

実はこの部屋から続く階段の下にはレストランがあるのです。

いや~展示室にそんな匂い届いちゃだめでしょ。

ここ美術館でしょ?プンプン

 

 

ほとんどの人は美術館に来たかったのでなく、ツアーや観光の訪問先の一つなだけで、絵を見たい人が来ないのかもしれないけども。

でもここは美術館、でしょ?

大観に失礼でしょ?ムキー

 

 

せっかくいい絵を見させてもらったのに、がっかり感が強くて予定より早めに出てきてしまいました。

予定していたバスより前で、まだ席があいていた一本前のバスに乗ることに。

待ち時間がだいぶあったので美術館外にある大きなお土産屋さんでついつい買いこんでしまいました。

 

 

そして安来駅から米子駅へ。

 

乗換て境港線に乗ります。

一畑電車よりさらにローカルな感じの電車。

 

 

米子空港駅で下車。

 

 

米子空港のターミナル。

 

 

ターミナルの中。

米子空港は別名「米子鬼太郎空港」といい、

空港のある境港市が「ゲゲゲの鬼太郎」の作者、水木しげるの出身地であることから名づけられたそう。

 

 

米子空港から夕方の便で羽田に戻り、帰途についたのでした。

二泊二日のあいかわらずの弾丸旅、これにて終了。

 

 

いいこともいまいちなことも織り交ざった今回の旅でした。

いまいちなことも、それすら旅のスパイス。

だから旅は楽しい。

 

次はどこ行こうかな?

 

 

 

自分の覚書・旅行経費
寝台特急サンライズ出雲 東京駅→出雲市駅 (乗車券、特急券含む)                        23210円駅弁(そばやの天むす)・お茶(東京駅)        1075円お菓子など(東京駅)               760円(バス)出雲市駅→出雲大社バスターミナル         530円出雲ぜんざい                    800円EBINOYA 島根牛ライスバーガー           600円一畑電車 出雲大社前→松江しんじ湖温泉       900円小泉八雲記念館                   600円スーパーホテル島根・松江駅前(一泊・朝食付き) 10304円山陰漁酒場丸善水産松江店            7900円松江城天守入寮料                  800円興雲閣亀田山喫茶室               1250円松江駅→安来駅(特急・指定席)           1290円足立美術館入館料                2500円足立美術館土産物店 軽食              600円安来駅→米子空港駅(JR)             420円米子空港→羽田空港(ANAスーパーバリュー)     9450円
合計  62989円(お土産・賽銭など、その他雑費は除く)