私の大きな仕事が一段落したのと同時に、

最近、お母さんの具合があまり良くなくて。

原因はいろいろあるのだけど、

一番の原因はお兄ちゃんの介護疲れ。



不眠を訴えて、寝ている私のところに来ては

泣きながら延々愚痴をこぼして…。

仕方ないから、それをなだめて…。



また別の日は、

カラダのあちこちが痛いと訴えるので、

普段私が使っている薬を塗ってあげたり

マッサージしたりしても、

「効かない!」と言って、怒って帰る…。



なんなんだよ…と、途方に暮れる私。

怒りを通り越して、あっけにとられてしまう。



私が「今日はベッドでゆっくり眠れる…」と

思った日に限って、この有様。

これが数日間、続いた。



先週は、嫌がるお母さんを説得して

なんとか医者に連れて行ったものの、

処方された薬が合わないとかなんとか

理由を付けては、きちんと飲まずに

「気合いで治す!」とか言って、

もう、どうしようもない。



私も仕事が立て込んでいると

お兄ちゃんの世話も、お母さんの家事なんかも

なかなか思うように手伝えない。

するともれなく、お母さんが全部被ることになる。

結果、彼女のカラダに無理が来る。



私も、手伝いたくても手伝えない…という

そのジレンマと、不調を訴えるお母さんの

ストレスのはけ口をもろに受けて、

毎日口論。尚かつ、仕事でたまるストレスの

トリプルパンチで、精神的にも

体力的にも、崩壊寸前…。

つーか、壊れたな(笑)



お母さんも、もう社会的カテゴリーでは

立派な「高齢者」なので、

そろそろ自分をもっと大事にしてほしいと

思うのだけど…彼女の性格上、

安易に他人に頼るのは納得いかないらしく…。



でも、彼女のそんな“スタンドプレイ”が

私を密かに苦しめていることも、

彼女はまったく気付いていないから、

また厄介な話しで…。



私が心身ともに壊れているのは

専ら仕事のせいだけだと思っていて。

「そんな仕事なら辞めてしまえ!」とか

とんでも無いことを言うので、

「冗談じゃねー!」と、キレた。

脱サラした理由は、家族のためなのに…。

すると、

「そうしてくれなんて頼んだ覚えは無い!」

と、来たもんだ…。



きっと本心じゃなくて、

“売り言葉に、買い言葉”であると

信じたいけど…一度言い放った言葉は

取り消しようが無い…。



まぁ、私も今までお母さんを

言葉で傷つけてきたこと、

たくさんあるだろうから…。

お互い様、なんだろうけどね。





障害者を預かってくれる施設は、

全国的に数が少なくて、

また障害の種類も様々だから、

老人の介護施設のように

なかなか安易には見つからない、

というのが現実で。



でも、ここまで私たちが

ボロボロになってまでして、

お兄ちゃんを手元に置いておく

(一緒に住んでいる)理由やメリットって、

一体なんなんだろう?

考えても答えなんて出ない…。

だから余計に苦しい。



自分自身の将来も、

お母さんの老後も、

お兄ちゃん次第で決まってくることも

否めないんだけど。



不思議なことが、ひとつだけある。

それは、

私はお兄ちゃんを“憎い”とか、

“こうなのはお兄ちゃんのせいだ”と

責める気持ちや感情が全然湧かない、

ということ。

せいぜい、お兄ちゃんに対して抱く感情は

“お母さんを独り占めして、ズルい!”という

ことぐらいだろうか(笑)

なんとも幼い考えだけど、

でもこればっかりは、きょうだい故の

永遠のテーマなんだろうな、と。



無理だから、手放す。

でも、お母さんの立場になれば

それはきっとものスゴくつらいことで、

むしろ不安が募って、余計にカラダを

壊してしまうのが、想像つく。



今まではそんなお母さんの気持ちを

尊重してきたけど、

でも、お兄ちゃんをどうするか、

もうその選択は

お母さんがするんじゃなくて、

私が決めなきゃいけないのかなぁ。



でも、

「あの子は、私がいないとダメなの。」

その一点張り、だからなぁ。



お母さん。

私もあなたの子供なんですけど…。



悩みは、尽きない…。



これから、朝のゴミ捨てに行って、

見積り作ってから休みまーす。







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