議会が始まった・・・ | 民間経験者採用の地方公務員が「公務員のお仕事」を語るBLOG

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銀行マンから「民間経験者枠」の試験を経て、ある県の職員になった地方公務員が、視点から公務・政治を語るブログ。

この頃、議員批判のネタが多いが、今回も・・・。



我が県の定例県議会が始まった。



しかし、議員の質問、相変わらず以下のようなものが多い・・・。



・世界的な経済危機に県としてどう対応するのか


・不況で失業率があがっているが、県としてどう対応するのか


・第一次産業のの後継者対策にどう対応するつもりか



などなど。



まあ、仕事ですから、まじめに答弁は書きますが、

本当はこう書きたい。


「議員の皆さまに、先日ご決議いただいた当初予算に基づく事業にて、現在、まさに取り組んでいるところでございます



上記の3つの質問のような事象について、数ヶ月前の当初予算の議決時から、取り巻く環境が大幅に変わったのか?


当初予算で「そういう問題への対応」として、事業案を示し、その予算を議決してもらったんですよ。問題あるならその時に質問してよ。

ヤレヤレ。



例えば、実施が始まった県の事業への民間事業者等からの反応を、議員自らが聞きとって、


●「実施中の経済対策事業は○○の点で効果的でないと聞くが、今後、どのように事業を展開していくのか?」

●「当初予算では足りないから、補正で対策を打つ必要があるのでは?」


もっといえば

●「民間はこのように言っているから、××のような方向で事業を展開すべきでないか」


というような、「事業の実際の内容に係る対応」「追加対策」「提案」などを質問・意見するならば筋が通る。



しかし、この時期に「どう対応するのか?」などと漠然とした、当初予算議決時に出すべきような質問を今更してくれるなよ!


そういう下らん質問が、県民が誰も望まない公務員の残業代支出(=税金の無駄)を増やしているのです。


ということで、議員の皆さま、質問をするにも、

時期・環境などを踏まえた、しかるべき質問をお願いします。


加えて、本当は質問をする必要がないのに、


「所属政党や先輩議員から言われたから」とか

「たまに質問しないと自分の存在を示せないから」とか


そういった「自己保身」のような理由での質問は不要です。

それなら会期を減らして税金を節約しましょうよ。



以前、「たまに質問したいから、質問作ってくれないか?」と言った議員がいました。

税金泥棒です。死んでほしいです。


日本の政治、そしてそれを行う政治家の皆さま、

国民の一人として期待していますよ。