阪神競馬場で開催される2歳牝馬限定GⅠレース。今年も終わりに近づき2歳GⅠ戦線がスタートする。昨年の同レースは衝撃であった、レシステンシアが逃げて名牝ウオッカの持つレースレコードを更新と圧巻の走りを披露した。
その後も桜花賞、NHKマイル2着と順調な成績を残している。今年はどんな新しい世代のドラマが待っているのか、まず注目すべきは母ブチコ、祖母にシラユキヒメを持つ美しい白毛一族のソダシである。
失礼な話だが白馬ともなると人気が先行してしまうパターンが多いが、同馬は違う。2歳馬ながら既に札幌2歳S、アルテミスSと複数重賞を勝利しており、クロフネ産駒らしく力強いマイラーの様だ。
同レースは前走アルテミスS組の相性は良いだけに、相手は強くなるが人気に恥じぬ戦いをしてくれるだろう。そもそも同レースは、過去10年間で勝ち馬は全て5人気以内で昔は荒れるイメージがあったが近年はそうでもない。
ただ、昨年の圧倒的1人気リアアメリアの様に気性に難がある場合話は別である。如何に前評判が高くとも実戦経験が少ない2歳馬ということもあり、ボロが出やすく、仕方のない話ではある。今年で言えば、メイケイエールが人気馬で気性に難がありそうだ。
前走KBSファンタジーSでは掛かり気味の同馬に対してベテラン武豊騎手でさえ抑えきれず、コントロールに苦労していた。あれだけチグハグなレースで勝利することは高いポテンシャルの裏付けではあるが、果たして距離が延びて、相手が強くなってどうなるか不安な部分はある。
そして、もう1頭優勝候補で忘れてはならない競走馬がサトノレイナスである。今回登録している唯一のディープインパクト産駒であり、全兄に重賞勝ち馬サトノフラッグがいる。
前走勝利したサフラン賞では上り最速をマークしており、2着の競走馬が上がり2位であったが末脚の差は歴然で非凡な才能を披露した一戦であった。こちらも気性に少し難があるが、前走の様にスタート出遅れ後ろからでも問題はないだろう。
さて、阪神芝1600mについて、スタート後長い直線もあり隊列は決まりやすく前半のペースは緩いことが多いが、第3コーナーあたりから下り坂になりペースが上がる。そして、息つく暇なくスタンド前の長い直線に入り、ゴール前に急坂が待ち構えていることから先行馬にはキツイコースとなっている。
その影響か差し、追込み馬の成績は良く、同レースも一昨年、3年前と差し、追込み馬で決まっている。そこで、前走KBSファンタジーS2着上り最速のオパールムーンに注目したい。距離が延び、メイケイエールに逆転出来る可能性と新馬戦では前走アルテミスSでソダシの2着であったククナを圧倒していることからここで戦える能力はあると考えられる。
今年は何かと記録づくめの年となっており、白馬の初GⅠ制覇が見られるか楽しみな一戦である。
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