脚質とは?

さて前回の終わりに馬にも長距離が得意だったり、短距離が得意だったりということを語りました。まあこれは何となくわかるかと思います。人間でも100m走とマラソン両方こなす人はそういないですもんね。

さあ、そしてもう一つ脚質という重要な要素があります。これは馬の気性や性格、闘争心等によって決まるのですが、わかりやすく言うと前半飛ばして逃げ切るのが得意といったり、前半抑えて後半一気にスパートするのが得意というです。人間にもあるらしいのですが競走馬の場合これが目に見えてはっきりわかります。では解説していきましょう。

まず脚質の種類からです。大きく分けますと大逃げ・逃げ・先行・差し・追い込みの5つに分けられます。では一つずつ解説していきましょう

大逃げ
これは最初からひたすら飛ばして差をつけて逃げ切るというものです。昔はテレビ馬とも呼ばれてました。これは勝ち目のない馬の馬主さんが「せめてテレビによく映るように」と大逃げをさせていたからです。現在あまり大逃げする馬はめっぽう少なくなりましたが昔、伝説の逃げ馬がおりました。その名もツインターボ!とにかく逃げる!ひたすら飛ばす!だいたい失速してしまうのですがその逃げっぷりに多くの競馬ファンに愛されました。特に1993年のオールカマーは今でも語り草になるぐらいです。ぜひyoutube等でご覧になって見て下さい。そしてもう1頭逃げ馬を語る上でかかせないのがサイレンススズカという馬です。宝塚記念を制した名馬であり、非常に強い馬でした。残念ながらレース中に故障(怪我)をしてしまい予後不良(安楽死処分のこと)になってしまいました。しかしこちらもその強さから今でも多くの競馬ファンに愛されております。このように競馬ファンの間では逃げ馬が好きな人たちが多く、私パオロも逃げ馬が大好きだったりします。まあ買わないときは買わないのですが

逃げ
こちらはスタートと同時に先頭に立ちそのまま逃げ切ってしまうというスタイルの走り方です。大逃げと似てますがあえて差をつけるならひたすら飛ばすのが大逃げ、先頭にたったらそのまま粘りこみを図るのが逃げといったところでしょうか。まあこの辺はあいまいなところであまり無理に差別化を図る必要もないかと思います。最近ですとトランセンドなんかがこの逃げ馬に該当しますね。ドバイワールドカップ2着の時に逃げた際は並走していた車のカメラをじっと見ておりこっち見んなといってしまうくらい可愛らしかったです。

先行
これは逃げ馬の後ろを追走して前目前目でレースをすることです。最も不利を受けにくいとも言われており、一番実力が反映されやすい走り方とも言われています。逃げ馬のように1頭だけ先行ということはほぼなく、大体何頭かで固まって走ります。

差し
先行馬の後ろ、馬群の後方付近でレースを進め、3コーナーから4コーナーにかけて前との差を詰め最後の直線で差し切る走法のことです。よく位置取りによっては先行馬なのか差し馬なのかわかりにくいことがありますが、正確な線引きはありません。それにレースによっては先行馬が後ろに下がったり、差し馬が逃げたりします。まあだいたい後ろから競馬をすると思っていただければ大丈夫です。

追い込み
馬群の後方でひたすら足を溜めて、最後の直線で一気に抜き去るという走法です。ディープインパクトなんかが得意としていた走法ですよね。競馬場による有利不利を受けやすく、最後の直線が短いと届かなかったりということもしばしば。なので直線が短いコースでは3コーナーから4コーナーでスパートをかけたりもします。これをまくりといいます。末脚が炸裂し、全馬ごぼう抜きする姿はTHE競走馬です!特に根岸ステークスでのブロードアピールの圧巻の追い込みは今なお伝説として語り継がれています。

とりあえず脚質はこんな感じでしょうか。書き込み量からわかるようにパオロは逃げ馬が好き逃げ馬や追い込み馬の方が印象に残りやすく、人気があります。もちろん脚質に関係なく好きな馬は好きなんですがね。

名前にもルールがある?

競走馬の名前は競馬と生産に関する国際協約(通称パリ協約)によってアルファベット18文字以内と決められています。加えて日本ではカタカナ2文字以上9文字以内という制限もあります。ちなみにこのパリ協約が決められる前に名づけられた馬にはアルファベット18文字以上のものもいます。また昔は漢字や記号も使われていたみたいですね。
またこのカタカナ9文字以内というのは日本馬のみの適用なのでたまに海外から外国馬が参戦するとカタカナ表記したときに10文字以上の馬なんかもいます。

この他にも有名な競走馬の名前をつけてはいけないというルールもあります。まあごっちゃになっちゃいますからね。ただ冠名をつければOKだったりもします。この冠名というのは馬主さんが自分の持ち馬をわかりやすくするため毎回特定の言葉を入れることがあるのですがこの言葉を冠名と呼びます。「メジロ」「ダノン」「マイネル」など馬主によっていろいろ違いがあります。
またディープインパクトの子供によく「ディープ」という言葉をつけてますがこれは冠名ではなく親からとっただけなんですね。競走馬の名前を付けるとき結構親から名前をもらったり、親の名前を連想させる名前を付けたりすることが多いです。ステイゴールドの子供オルフェーヴルはフランス語で「金細工師」というものだったり、キングカメハメハの娘アパパネはカメハメハ大王が治めたハワイに生息する花の名前からつけたそうです。素敵ですね~。

あとブランド名や商品名、著名人から名前をつけてはいけないらしいのですが、フルネームでなかったり、作品のキャラクターならいいらしいです。リンカーンやシンゲンやプリンセスナウシカやテイエムプリキュアなどその時代にヒットしたアニメから取ったりもしてるんですね。ちなみにテイエムプリキュアですが馬主の娘さんが名づけたそうです(テイエムは冠名)。素敵ですね~。

あと馬名のルールは公序良俗に反するものだったり競馬用語・競走名などと同一だったりするものはダメということらしいのですがもうめんどくさいので各自ウィキペディアで調べてください長くなってしまうので別の機会にしましょう

さて馬名と言えば競馬界において忘れてはならない人物がいます…
小田切 有一(おだぎり ゆういち)さんなる人なのです。オダギラーとも呼ばれるこの人のつける馬名はとにかく個性的なんですね。G1を制したノアノハコブネ、オレハマッテルゼをはじめ、モチ、オドロキノサイフ、オジサンオジサン、ナゾヲトクカギ、ガッチリガッチリ、アラシヲヨブオトコ、エガオヲミセテ…など非常にユニークな名前ばかりです。ちなみにエガオヲミセテは競走馬で初めて「ヲ」が使われた名前だそうです。
いっけん「ふざけた名前ばっかり付けていい加減なひとなのかな~」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、実は非常によく出来た人格者なのです。ノアノハコブネがオークスを勝った際は監督をしている少年ソフトボールチームの試合にいっており、競馬場にはいませんでした。小田切さんはこれについて「G1制覇は馬主を続けていれば、また見られるけと、子供たちとの日々は帰ってこない」と言っておられました。
またその時ノアノハコブネの主戦騎手であった音無騎手がのちに調教師となり、小田切さんは多くの馬を音無厩舎に預けてたのですが火事により預けていたエガオヲミセテが死んでしまったのです。当然小田切さんも落ち込みましたが音無調教師もすごく落ち込んでしまいました。その後小田切さんが音無厩舎に預けた馬はゲンキヲダシテというなんとも小田切さんらしい名前でした。
また震災の際にはシンジルキボウアイ、ノリコエヨウといった名前をつけるなどとても粋な人なんです。素敵ですね~。

$LET IT RIDE!!
高松宮記念を制したオレハマッテルゼ。ちなみに読みは「俺嵌まってるぜ」ではなく「俺は待ってるぜ」

さて今回はこの辺で終わります。ちょっと長くなってしまいましたが、競馬エピソードを語ってると「いや~、競馬って本当にいいものですね~」とつねづね思います。