本日、9月1日に行われた米子高島屋問題』について

市議会を傍聴しました。

 

資料はA4用紙2枚、傍聴人は私を含めて20人程度でした。

 

早速、米子高島屋東館及び駐車場の寄付についてです。

取り組み方針として重要な点は下記の通りです。

 

1.管理運営手法について民間事業者が東館全館を

管理運営する方法が選択されました。

2.選定方法として公募型プロポーザル方式で行う事

が説明されました。

※ちなみに、プロポーザル方式とは、公募または指名により複数の者(受託希望者)からその目的に合致した企画を提案してもらい、その中から企画能力のある者を選ぶ方式をいいます。

 

以下が議員による質問と市側の回答の要約です。

 

そもそも、東館等を民間が管理運営するとのことですが、

一度、米子市が高島屋から東館等を無償で譲り受け、

先ほどの民間事業者の選定を行うことになっています。

 

【議員】

最終的に民間から民間への資産の移動なのだから、

米子市が関与する必要があるのか。

 

【市】

①そもそも高島屋から寄付の提案があり、それに則った計画にしなければならない。

1月1日の所有者が固定資産税を支払う事になるため、

12月の段階で米子高島屋は所有権を手放さなければならない

後になって、民間と民間の取引をすればよかった・・・と

 後になって判った。

 

つまり、このことは米子市が一定のリスクにさらされていることを意味すると思います。

具体的には、東館等を譲り受けると

まず、固定資産税約1800万円の収入がなくなります。

くわえて、年間約6500万円程度の経費がかかるようなので

公募で決定した相手先に所有権が移転するまでは

経費が市の負担となってしまいます。

経費負担の関係などは今後詰めていくようですが

言いくるめられて米子市の負担になる気がしてなりません。

 

なお、公募の前提条件として、

(1)対象物件については、一定期間米子市が所有した後、米子市が負担した経費を下限とした額で、民間事業者が対象物件を市から取得し、管理運営すること。

(2)米子市が対象物件の所有権を取得した後に株式会社米子高島屋と締結する賃貸借契約を引き継ぐこと

とあります。

 

当然、市側は公募で決定する場合を想定しているのでしょうが、

仮に決まらなかった場合はどうなるのでしょうか。市はデベロッパーに頼んで補助金を入れる可能性、市の関連部署が入る可能性

についてゼロではないと回答しました。

 

 

ところで、東館等の譲り受けは確定しているわけではありません

12月に米子高島屋から米子市に引き渡しということで調整中のようです。つまり、まだ、契約を締結していないのです。

そして、米子市から公募の相手方との契約締結は来年の3月を予定しています。

12月なんてすぐに来るのに、市はA4用紙2枚の資料で議員に判断を求めています。あげくの果てに議長が賛否を問いだしたので一部の議員と傍聴席から怒声が上がっていました

このような議会運営では当然でしょう。

 

↓この資料で是非を問おうなどとは馬鹿にしていませんか?