2017年8月4日(金)の日本海新聞11面「私の視点」に記事を掲載していただきました。タイトルは「行政に市民の意思反映」をです。

下記に概要を記載します。

 

「ひょうたんから駒が出る」ということわざがある。「思いがけないことやあり得ないことが起こる」という意味だ。米子市の行政は、ひょうたんから駒が出てくることを期待して行われてはいないだろうか。米子市はJRと連携し駅ビル開発を行うらしい。JRに対して補償金を支払い、完成したビルのテナントを市が借りるのだそうだ。しかも、テナントにプラネリウムが入る案もあるらしい。補償金を支払うということはこれは投資なのだろうか。米子市民のために使うべき税金を使って「駒は出てきませんでした」と言われても後の祭りである。20年程前に駅前地下駐車場事業のために、19億円借りて9億円の利息とともに返済したにも関わらず毎年利益がほとんど出ていないことを忘れてはいないだろうか。それにしても、プラネタリウムとは。「冗談で言ったことが現実に起こる」、先述のことわざのもう一つの意味である。どちらも駄目なのではないか。

上記の通り、米子市が過去に行った事業について考えてみました。地方自治体が事業を経営するのは米子市に限らず本当に難しいことです。しかし、事業を行うにしても住民に判断してもらうのが筋でしょうし、そのためには適時適切な情報開示が必要なのです。しかし、それがなされずに後になって「無駄なもの作ったな~」という現象はこれまで何度も繰り返されています。米子市だけではなく全国的な課題でしょう。もちろん、過去のことで現在の市の担当者を糾弾するつもりはありません。むしろ負の遺産を押し付けられたことを気の毒に思います。未来に向けてより良い米子市を創っていきたい。だからこそ、これからも情報発信を続けていきたいと思います。