『まさひろ、シールシャアーサナに苦戦する!』
(※頭立ちのポーズ。地球と逆さまになるアレ)
「まさひろさん、魂が下がってますね」
「血圧もな!」
高円寺のチャイ屋に、いつものように突如現れたサンジェイさん。
今日は何かを企んでる目をしている。三白眼のラクダみたいな目だ。
「今日こそ、あなたのチャクラ、逆さにしましょう」
「チャクラに上下あるんですか?」
「あります。宇宙にも上下あります」
「相対性理論、涙目やな……」
ヨガスタジオ「カルマリセット高円寺」~
白壁。柔らかい照明。背筋の伸びたヨギーたち。
その中で一人、居酒屋の酔っぱらいのような格好の男がいた。
「まさひろさん、今日は“シールシャアーサナ”です。通称・王のアーサナ。頭立ちです」
「俺の王は椅子に座って酒飲んでるタイプなんで、立たなくていいっすか」
「立ちます。頭で。」
第一チャレンジ
両手を組み、肘を床に、頭をつけて、脚をゆっくり持ち上げて──
パキィッ
「今、俺の中の骨董品、割れましたよね!? 肩甲骨か!? いや、プライドか!?」
第二チャレンジ
汗だくのまさひろ。タオルを頭に巻いて再チャレンジ。
「宇宙よ……俺の首に優しさを……」
思わず唱えるマントラ(念仏)は、
「せーのっ、いけるっ、まだ俺はいけるっ」
結果:天井を見上げるだけで腰がつる。
第三チャレンジ(決戦)
「足が……浮いた!?」
ついに浮いた。足が宙に浮き、世界が逆さまに。
一瞬、視界が銀河に。
チャイ屋が天の川銀河になった。
スタジオの床から、サンジェイの声が聞こえる。
「まさひろさん、そのままです……いま、あなたの第六チャクラが……!」
プチッ
「――つりましたァ!!」
足が空中でつった。尻から落ちる。ヨガマットの上で小宇宙爆発。
「……わかりました。ヨガは戦いじゃないんですね」
「はい。ヨガは、受け入れることです」
「つまり……俺は、シールシャアーサナできない自分を、受け入れるべきと」
「その通りです。ようこそ、悟りへ」
ヨガ後、チャイ屋でくつろぐまさひろ。肩に湿布。腰にお灸。
目だけは晴れ晴れと遠くを見ていた。
「……宇宙を、見たよ。天井だったけどな……」
(完!)
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「つまり……俺は、シールシャアーサナできない自分を、受け入れるべきと」
「その通りです。ようこそ、悟りへ」
ここ、けっこう深くないか?
次回も乞うご期待。
※この小説はAIによるものです
最近できるようになってきたシールシャ・アーサナ(練習中)