こんにちは、千紘です!
今日は、看護技術習得のモヤモヤについて話そうと思います。
私のいた病院は、所謂「教育体制の整った病院」でした。
入職時に全体での技術研修があって、
病棟ではチェックリストを用いて技術チェックをしていました。
私のいた病棟は、自己学習をして、1回見学して、3回見守りで実施して、それぞれの項目の評価担当者の先輩に最終チェックをしてもらうと自立できる、という仕組みでした。
ちなみに大きい病院あるあるだそうですが、3年目で数時間の研修を受けて医者に見てもらって合格を貰わないとルート確保は出来ないというルールがある病院でした。
その割に採血は病棟配属初日からやるんですけどね。
それはそうと技術チェックリストはなかなか埋まらず、自立には時間がかかりました。
1番の理由は、「最終チェックが担当者でなければ行えないから」でした。
その先輩と勤務がかぶっていなければ自立にはなりません。
採血や血糖測定など、毎日行うことについては比較的早く自立できましたが、ルンバールの介助や、オペ出し・オペ受けなど、毎日あるわけではないものの自立にはかなりの時間がかかりました。
そして、毎日やっているはずの陰部洗浄の自立にも、かなりの時間がかかりました。
担当者の先輩が、なかなか合格をくれなかったからです。
勤務が被る度に、「チェックお願いします」と声をかけて見てもらうのですが、全く自立になりませんでした。
どこが出来ていなかったのか、なぜ自立になれないのかについてコメントをお願いすると、
「なんでだろうね〜」とニコニコと返されました。
また、陰部洗浄の手順について、
手順書に完璧に沿ってやっていても、
その先輩にとってのその時その時の手順に沿っていなければ合格は貰えないような感じでした。
清潔不潔を理解して、患者さんへの負担少なく陰部の清潔が保たれればそれで良いはずなんですが、
お尻拭きを先に用意するかどうか、というレベルのところからつっこまれます。
というか、準備している途中で言われてしまいます。
それはこれから出すところだったんですけど、という気持ちをグッと堪えて、「はい」とだけ返事をして物品を準備していました。
ほかのケアであれば、全て準備が出来てから先輩に声をかけることも出来たのですが、陰部洗浄はスタッフ全員で一斉に回っていたので、自分がどの患者さんに当たるかもわからず、事前準備は出来ませんでした。
その上、その先輩自身の手順はその時その時で微妙に変わります。
「その時」の先輩の思う手順に100%合致していなければ自立できないという、もはや運ゲーでした。
結局その技術に関しては、他の先輩達が「完璧に出来てるし、これでなんで自立にならないの?」「いい加減自立にしてくれないと業務が回らない」と異議申し立てをしたことで、もう1人評価者が立てられ、その人から自立を貰いました。
ちなみに、自立を貰う前にもその新たな評価者と元の先輩との間で一悶着ありました…(私たち1年生の目の前で)
評価者だった先輩は、けして嫌な人ではありませんでした。
かなりのベテランで、病院のことも看護のことも、色んなことを知っていて、
ニコニコしていることが多く質問しやすい先輩でした。
夜勤で少し失敗して注意を受けた後、帰り際に「今日はこれ食べて帰りな」とお菓子をくれるような、そんな先輩でした。
ほかの先輩達からは「あの人はナースコール全然とらない」「動かない」など悪口を言われていましたが、私は頼りにしている先輩の1人でした。
ちなみに、ナースコールをとらないのはほかの先輩達も同じなんですけどねぇ…
次回は、ちょっと苦手な先輩達について書こうと思います。