前回の続きです。
ふたつ目は、
伝承遊びは「自然とふれあうことが原点」ということ。
保育のバックボーンとして自然遊びを大事にしている園長先生のお話しをお聞きして、気づかせて頂きました。
私はずっとわらべうた遊びや伝承玩具遊びといった人が作り出した遊びが「伝承遊び」であると、暗黙のうちに定義付けていたような。
しかし、
ぴかぴかのどろだんごを丁寧に作って並べている様子、切り倒され無造作に横たわる樹木の上をよじ登る様子など保育中の写真を拝見すると、土、水、草花、樹木など自然にあるものを見て触れて遊ぶことも「伝承遊び」であって、むしろ順序的にはそちらを先に体験したほうがよいものもあるような、と思わされました。
自然遊びは年齢に応じて、砂遊び、石ころを投げる、どんぐり集め、松葉ずもう、ぺんぺん草の音ならし、虫とり、空 雲 夕日 夜空 月 星を眺める…などなど、数えきれないほどあると思います。
自然といっぱいたわむれて、皮膚・鼻・目・耳を通して多くの恵みをいただき、『人』になる素地を育んでいく。それが順序的に先で非常に大切なことではないかと気づかされました。
逆に考えると、自然とたわむれることなしに高度なわらべうた遊びや伝承玩具遊び、そして学習をおこなうことは基礎がない上に家を建てるのと同じようになるのではないか、と思います。
ふと思い出されたエピソード…。
♪…あかぎれ こうやく キズぐすり 貼ったらひりりとするわいな するわいな
そのうたを聴いたある人が「君たち、あかぎれって知ってる?」と質問。確かに、寒い中しもやけができるまで遊んだことがなければ、あかぎれの痛みもわからないだろうなぁ。
人として成長していくには自然遊びが基盤であり、それは欠かすことのできない本当に重要なものとして世の多くの人が認識するべきではないかなぁと思わされました。
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そして忘れていけないのが
『人も自然の一部』
ということ。
私はそこも盲点でした(*_*;
これはまた次回にm(_ _)m
兵庫県まちの子育てひろばアドバイザー
木村ちひろ