ご縁をいただき学童保育のお仕事をさせて頂いています。児童さんの表情があまりかんばしくないなと感じた時に、可能な場合にですがわらべうたふれあい遊びをおこなっています。
定番は
♪にゅうめんそうめん(*^-^*)
児童さんの片方の手を取り、
上腕から手首にかけて指でなぞったり
手の甲をがりがりしたり
首から肩にかけて指で上って行ったり。
おしまいに脇をくすぐります。
(詳しくは下段をご参照下さい)
このうたのいいところは、掛け合いがあるところ。
「店ですか?奥ですか?」とこちらが訊いて、児童さんがどちらかを答えます。
他意なくふとやってみようと思い立ちおこなったのがこのうたで、掛け合いのないくすぐり遊びもありますが、児童さんにとっては
【どちらがいいかちょっと考えて、答える】
という行程が気に入っているみたいです。
児童さんによって何度もやってほしいというケースもあれば、両腕一回ずつで満足、そしてかなり久しぶりに会ったのによく覚えていて、私の顔を見るなり「あれやって(*^-^*)」とリクエストする、というケースもあります。
------------------------------
低学年の場合学童保育という時間は、朝から15時頃までみっちり学校で過ごした、その後の放課後です。
それでもまだまだ元気あふれる児童さんが多いのですが、ご機嫌ななめの児童さんもよく見受けられます。
幼いこどもほど自分の気持ちを正直に表現します。おもしろかったらゲラゲラ笑い、不快だったら不愉快な表情をしています。
こどもは不快なままだとまわりに悪影響を及ぼしがち。こどもは不快なことを自分の中で留め置くことができず、物や人に当たり散らして気持ちを回復させようとしているのでしょう。ストレス溜まると大人でもよくあること、こどもは発達途上だからやむを得ません。
しかし集団の環境ではまわりへの悪影響を最小限にする必要があります。
私自身もストレス多い成育過程だったので、対処方法はこうかな?と何となく推察できます。
効果的なのは不快な気持ちに寄り添って、理解する言葉や行動をしてあげること。
そして上記のようなわらべうたふれあい遊びだと実感しています。
方法は1対1で向き合い、うたいながら手や腕など可能な部位にふれあいます。
『短いけどこの時間は、あなただけに向き合って、心のあたたかさと身体のぬくもりをあなたに注ぐね』
という思いです。
(児童2、30人に対し見守りの大人は3人ほど。長時間は難しいのです)
児童の反応は早く、ニコニコ笑顔になって問題行動がおさまったり、宿題に取りかかれたり、好転反応が見受けられます。
するとクラス内がおだやかになり、大人が注意することも減り、大人も仕事がやりやすくなります。
まさに、
わらべうたは平和を作り出すのです!!\(^o^)/
またわらべうたは、児童さんのおちつかない行動に疲弊している大人の心をも癒してくれるのではと思います。
家庭や乳幼児保育現場はもちろん、小学校と学童保育でもわらべうたのよさを見直して積極的に取り入れてもらえたらと願っています。
あと10日ほどでこども家庭庁が創設されます。
------------------------------
♪にゅうめんそうめん のおこないかたです(一例)
こどもの片方の手を取り、
『にゅうめん』 指1本
『そうめん』 指2本
『ひやそうめん』 指3本
『かきがらちょうの』 手の甲をガリガリ
『ぶたやの』 手の平を軽くたたく
『つねこさんが』 手の甲を軽くつねる
『ちんぴちんぴちんぴ』 腕の3カ所を軽くつねる
『大根おろし大根おろし大根おろし』 腕をグーの手でゴシゴシ
『店ですか? 奥ですか?』 と尋ねる
こども「みせ」 『へい、らっしゃい!』と言ってすぐさま脇をくすぐる
こども「おく」 『いらっしゃい、いらっしゃい…』と言いながら手首から肩方面へ指2本で上って脇をくすぐる
(うたとやりかたは地域で異なります。私は、こどもが「みせ」と答えたら店員はお客さんのすぐ近くに居る、「奥」と答えたら店の奥からのれんをくぐってお客さんのそばに行くイメージを持ってこのようにしています。わらべうたは伝承なので、その時々におこなうかたの理解で変容していいと思います。ただこどもにとっては変化を許してくれないこともあるので、目の前のこどもに合わせたやりかたでされるといいかもしれません)
-------------------------------
兵庫県まちの子育てひろばアドバイザー
木村ちひろ
080-5702-7983
(ショートメールは現在も使えないですm(_ _)m)