前回に続きになります。もう少し書き加えたいと思い、その1、その2としました。

尚、前回はアップした後に何度も修正・アップを繰り返しました。おわびいたしますm(_ _)m

 

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わらべうたの大切な魅力を書き忘れていました。

が、やはり専門の学びをしていない者からの視点ですので、ご了承下さい。

※前回も思いついたまま羅列…。すみませんm(_ _)m

 

・うたの短いものが多い

「あぶくたった」のように長いものもありますが、当時のこどもにとって語呂や調子のいい、詩的な短いものが多いように思います。例:ゆうやけこやけ あしたてんきになあれ なべなべそこぬけ そこがぬけたらかえりましょう

こどもは同じ遊びの繰り返しを好むので、短いうたを何度も何度もうたいながら楽しみますが、次の遊びや行動に移りたい場合には短いのが都合よい場合もあるでしょう。年齢の小さい場合は短めが理解しやすく、長いものより楽しめるかもしれません。

年齢があがってくると長いものも内容が理解でき、ストーリー性があり飽きがすぐに来ないうたを選ぶこともあると思います。

 

・リズムがある

どんなうたにもリズムがありますが、短いため実際に耳に入ってくるリズムは長めのものより早く終わりが来ます。しかし、うたい終わった後も心にリズムが響き続け、心地よさが続くような気がします。

毎日の暮らしの中にもリズムがあり、「朝起きたらトイレに行く。次に顔を洗う。ジャブジャブ洗う回数は〇回。タオルで拭くのはこうして」というように、だいたいパターン化しています。それもリズムのうちだと思います。

きっとそれぞれ無意識のうちに心地よいリズムに合わせて行動し、生活していると思います。

そのリズムを小さい頃からより楽しくより心地よく体感できるのが、わらべうたかもしれません。

 

・こども自身が作ったものがおそらく大半。だからいつの時代のこどもも楽しめる

その昔、市井のこどもたちによって作られたものが大半であると思われるので、いつの時代のこどもにも通じるものが秘められていると思われます。※『こどもの健全な成長を願って』や『こども目線で』大人が作ったものもあるでしょう。

しかし口承で伝わるものであるため、となりの村から自分の村に伝わる際や時代の流れで元の形がアレンジされ、よりうたいやすく遊びやすく伝わっているものも多いと思います。

うたの内容は大人の様子や年間行事・天候・生き物・生活用品・対人関係・擬音など。

内容の無邪気さ・素朴さ・単純さ・身近さがいつの時代のこどもにもウケるんじゃないかなと思います。

ちょっと愉快なわらべうたです→

♪ほっちっち かもてなや お前の子やなし 孫やなし 赤の他人じゃ ほっちっち ※親類になったら かもてんか

何かいたずらした後でしょうか。親類でない大人にお小言をくらった後、少し離れた所で歯向かうように憂さ晴らしをしている様子が目に浮かびます(あくまで個人の想像。こども同士のもめごとかも)。

 

・ことば、旋律、遊びかたが洗練されている

先にも少し書きましたが、人から人へ、地域から地域へ、時代から時代へと口承で受け継がれてきた中で、ことばも旋律も遊びかたも磨かれているように思います。まるで川の上流にあった大きな石が下流に向かって流れてくる間にカドがとれ手に取って痛くないまでに丸みをおびてくるように。

初めて出会うわらべうたであっても、うたってみて「……ん?なんだかしっくりこない…」「次につながるこの音はちょっと違和感がある…」と感じることが滅多にありません。それだけ長い時間かけ、人の手に渡り続け、磨かれて伝わってきた、ということだと思います。

それだけ洗練されているからいつの時代の人々にも心のひだにはまり、心の奥底で癒されている感覚があるのかもしれません。

その感覚は特定の人ではなく、誰もが感じることではないかと思っています。

大人になってからですが、わらべうたの会に初めて参加して身近で優しいわらべうたをうたってもらった時に

『私の細胞が喜んでいる‼』

と感じたのです。

きっと全身のひとつひとつの細胞が喜びに満ち溢れ、その音色が私の今の子育て支援活動にいざなってくれたと思っています。

 

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幼稚園年長児・小学生へのアプローチをもう少し。

前回ブログ①幼稚園・保育園・こども園の保育時間に、定期的におこなう の具体的事例です。

幼児からシニアまで、ある種目の昔あそびを定期的に技に励んでいる団体があります。

その団体のおもに定年を過ぎたシニアのかたがたが、ボランティアで地域あちこちの幼稚園保育園で定期的にその種目を教えている、と聞きました。

頻度は2か月に一度。間があくので園の先生にも技を覚えてもらい、ボランティアさんがいない時もその種目を園児が体験できるようにしている、とのことです。

現実的に技を伝える人員も出向く回数も限られるので、その園で継続しておこなってもらうためには園の先生がその良さを理解し覚えてもらい、空き時間であっても意識的に園でもおこなえるよう日々のプログラムを考えてもらうことが定着のための重要なポイントだなと思った事例です。

その団体のある小学生から聞いた話。「その種目を卒園前の発表会で、園児みな保護者の前で披露した」。ここまで園の先生の理解と園児へのアプローチができれば、本当に素晴らしいなと思います。

 

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実はこの一週間、へこおびとの出会いと実践・小学生親子のふれあいわらべうた・わらべうたを保育に取り入れている園の見学と専門家のお話・わらべうた活動、あるいは子育て支援をしているそれぞれのかたのお話・おそらくわらべうたを知らずに育ってしまった小学生の様子、そんな密度の濃い空間におらせて頂きました。

 

こどもたちのしあわせのために

こどもたちのよりよい成長のために

情緒おだやかな成育のために

 

目指すところが近しいかたがたと交流させていただき、とても恵まれた一週間でした。

 

 

さぁ、その目標を目指して、小さくとも歩みを進めたいと思います。

 

 

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今回の終わりに再度、過日テレビで観た沖縄の古老の言葉を書かせて頂きます。

「いくら新しいものを作ったとしても、古いものを知り親しんでいない上のものであるならば、それはむなしい」

 

 

 

まちの子育てひろばアドバイザー

木村