試合終了 | 遠征中毒患者日誌byすみだちひろ

遠征中毒患者日誌byすみだちひろ

誰かに気遣うこともなく、疲れたらすぐ休んで、食事の場所も決めず、風を抜けて気ままに走る。週末は、思いのままに、わがままに。


カシマ・J1SEC22

鹿島2-0札幌

開始わずか1分、札幌のキックオフからのロングボール。

鹿島GK早川が処理しようとするが、頭でクリアを試みた関川と重なりファンブル。

そこに札幌の小林が突っ込み、両者は激しくもつれて転倒してしまう。

主を失ったボールは鹿島ゴールへ転々、札幌にはラッキーな先制ゴールと思われた。

しかしVARが介入、小林にハンドがあったとしてゴールは取り消しに。

その後は鹿島がボールを支配し、札幌が守勢に回る展開に。

36分にはボールの処理に出たGK菅野に先んじて追いつくと、

一時的にエンプティネットの状況となり鹿島に先制のビッグチャンス。

このピンチはDFの戻りで凌いだ札幌だが、鹿島のチャンスはなお続き、

師岡が決定的なシュートを放つもポストに嫌われてものにできない。

我慢を強いられた札幌はATにGKのクリアボールに反応した鈴木が正面からシュートも、

ゴールライン上に残っていた植田が身を挺してブロック。

前半は得点のないまま終了することに。

雨が程よく降り気温が多少下がり、選手には動きやすいコンディションとなった後半。

ボールチェンジが激しくなり、どちらにもチャンスと成りうる状況が増えていく。

59分には鹿島がペナルティアーク手前でFKを獲得、

直接チャヴリッチが狙うも壁に阻まれる。

そして61分、ようやくスタジアムが歓声で包まれる。

鹿島はペナルティエリアの手前から鈴木が縦パス、

これに師岡が反応し正面から冷静に仕留め、均衡を破った。

その師岡は得点を決めてベンチに退くと、交代で入った藤井が66分に魅せる。

右サイドから鈴木が左奥へ長いクロス、これを藤井がダイレクトボレーで振り抜く。

角度的にはかなり難しい位置だったが、これがゴールネットを揺らし大きな2点目を奪う。

リードを得てイケイケの鹿島はハイプレスで札幌の出足を止め、

アタッキングサードでのボール奪取からチャンスを演出。

劣勢の札幌は鹿島が守備を固めてきた終盤にようやく反撃に出るも、

集中切らさず守る鹿島のゴールを割る事ができない。

ATの波状攻撃も実らず、ついにリーグ戦は泥沼の8連敗に。

現状の順位とチーム状況の差がスコアに出て、さらに札幌にはツキもなし。

残酷なまでに明暗分かれる結果で終了、ホームサポーターの勝どきが夜空に響いた。