前回の続き

 

 

田中稔:ふむ。ところで、佐藤君。

せっかく浅草寺にやってきたのだから、仲見世通りを抜けて、本堂まで歩いて行こうではないか!

 
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佐藤実(主人公):ありがとうございます。

是非、ご一緒したいです。

 

 

さて、今日君を浅草寺に呼んだのは、単に観光のために来たわけではない。

 
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これから話すそうと思っている新たな生命保険の契約数がなぜ増えているかを、インバウンドの訪日外国人たちと彼らが訪れる街の様子に通じるものがあるので、感じ取って欲しいと思ったのじゃ。

 
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わ、わかりました。

自信がないのですが、頑張ってみます。

 

 

何事も新しい環境に飛び込み、新たな気付きや学びを得ることは大事なことじゃ。

 
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約1400年の歴史のある浅草寺じゃが、かつては江戸の大火や第二次世界大戦時の東京大空襲の戦火によって、本堂や五重塔、雷門は幾度となく消失した過去がある。

 
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浅草寺の顔として有名な雷門は、実は第二次世界大戦後に松下幸之助氏によって建造されたものじゃ。

当時のお金で1億円かかったと言われている。

 
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それ以前の記録では、江戸時代の絵師「歌川広重」作の江戸百景(浅草金龍山)にも描かれていて、その時は、雷門から見て右側に五重塔があるが現在は、左側にあることも歴史から知ることができるのう。

 
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仲見世通りは、浅草寺の重要な収入源にもなっていて、明治時代には、浅草寺の収益で上野公園や寛永寺の敷地の管理費を賄っていたほどじゃ。

浅草寺には檀家がないことも他の寺との違いじゃのう。

 
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浅草寺って、そんなに長い歴史があるのですね。

 

 

ところで、日本を代表する有名な観光地である浅草、その顔とも言える雷門(正式名称は風雷神門という。)と浅草寺に繋がる仲見世通りを目の前にして、君は今何を感じているかね?

 
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本当に多くの外国人がやってきています。

正直、僕の目の前にいるのは、日本人よりも外国人の方が多いと感じるくらいです。

 

 

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人混みでなかなか前に進んでいくことができないくらいに本当に多くの人が通りに溢れているのです。

 

 

確かにその通りじゃのう。

訪日外国人たちがなぜ、こんなにも多く日本にやってくるのかは幾つか理由がある。

 
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コロナ禍で様々な制限を強いられていた外国人たちの消費意欲が爆発したことが契機となっているが、さらに歴史的な円安が外国人たちの消費を促す追い風となっている。

 
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他にも日本のアニメが大人気であることや、浅草寺のような美しい文化施設や自然風景を一目見たいと思って日本にやってくる外国人もたくさんいるのじゃ。

 
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京都や鎌倉といった一部の地域では、訪日外国人が多すぎて、住民が路線バスに乗れないといった問題も起きている。日本でもオーバーツーリズムは大きな課題になっているのじゃ。

 
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浅草寺の宝蔵門の様子

(2024.4月 photo by MINORU SATO)

 

次回に続く