前回の続き

 

最近増えている変額保険に

加入している人の中には、

 

  • 自分は死亡保険に入っている
  • 自分の保険は3%または、それ以上で運用されている

 

と誤解をしている人が

いることをお伝えしました。

 

一方で、変額保険は

運用次第で、満了時に

受け取ることができる解約返戻金が

大きく目減りしてしまう

危険性があることもお伝えしました。

 

 

最近増えている変額保険ですが、

実はその歴史は意外と長く、

かつてはバブル期の

財テクブームに乗っかり

大量に販売されて

いたのです!

 

 

当時は、地価高騰による

相続税対策として、

銀行からの借入金を元手に

契約者が変額保険の保険料を支払い、

運用で増えた死亡保険金や

解約返戻金によって

相続税を支払ったり、

銀行からの借入金を返済したりする

融資一体型変額保険の加入者が

非常に増えました。

 

株高による運用利回りが良ければ、

将来的に資産は運用で増加し、

相続税の支払いと銀行からの

借入金を返済できるという利点が

先行したためでした。

 

しかし、バブル経済が

崩壊したことによる

株価の下落とともに、

変額保険の運用利回りは

当初の楽観的な見込みを

大幅に下回ったのです。

 

相続税の支払いと銀行への

借入金の返済どころではなく、

元本がなくなる状態や

借入金の利息すら

払えないほど

運用実績が下回り、

借入金の債務が増え続け、

被害を訴える人が

後を経たない状況でした。

 

過去には500件を超える

訴訟が起きるなど、

大きな社会問題になったのです。

 

 

当時は、「変額保険問題」

と言われるほどに社会での影響も大きく、

国会では「変額保険被害に関する質問」が

取り上げられるほどでした。

 

 

 

また、NHKのクローズアップ

現代でも番組が制作されるほど

大きな問題だったのです。

 

 

 

当時も現在のように、

変額保険の運用が

下回った際の

負担を負うのは、

保険会社ではなく

変額保険の契約者

だったのです。

 

 

 

 変額保険から死亡保険だけに切り替える

 

 

でも、せっかく加入した死亡保証は、

将来的に万が一何かあった際の

備えとして維持したいと

考えている人もいるかと思います。

 

そのような方のために、

お伝えしたいのが、

変額保険から

新たな死亡保険に

切り替える

という考え方です。

 

そもそも変額保険の特徴は、

最低保証のある死亡保険金と

運用実績によって受け取れる保険金や

解約返戻金が変動するというものです。

 

この2つの特徴があることで、

月々に支払う保険料(コスト)

も高額になってしまいます。

 

それよりも、死亡保険なら

死亡保険一択に絞ってしまうことで、

保険料を安く抑えることができます!

 

 

変額保険から死亡保険に

切り替えることでの

メリットとしては、

支払う保険料を大幅に

節約できることです。

 

 

ある保険では、契約年齢30歳・男性

(※契約期間は10年間のため、

10年毎に支払う金額は異なります)

で、死亡保険金1,000万円で

シミュレーヨンして比較すると、

前回のブログでご紹介した

月々2万円以上も

支払っていた保険料が、

1,200円になると

試算できました!!

 

 

 

 

またこちらは、別の保険で会社の

死亡保険のシミュレーションですが、

同じように契約年齢30歳・男性で

契約期間は30年の死亡保険

1,000万円の保険料は

月々2,031円でした!!

 

変額保険の10分の1の保険料で

加入することができますね。

 

※ご紹介したそれぞれの死亡保険は

変額保険の死亡保証と同じ内容では

ない可能性があります。

 

このように、変額保険に加入せずとも、

保険料を節約しながら死亡保険を

受け取れる仕組みがあるのです。

 

変額保険に加入されている方は、

是非一度、保険の見直しを

検討してください!

 

朝ホテルの部屋から見えた

みなとみらいの景色

ビルとビルの間からは羽田空港に

発着する飛行機が見えます。

(2024.1月 photo by MINORU SATO)