前回の続き

 

K係長との「重要な話」は、まだ続きます。

 

 

サムネイル

佐藤実(主人公):チャ、チャレンジですか?

 

 

K係長:そうだよ!

 

今の君では、このまま仕事を続けても上手く行くことは決してないだろう。ならば、人生一度きりのチャレンジをしても悪くはないと思っている。

 
サムネイル

 

 

サムネイル

ま、まさかもっと難しい提案をされるわけじゃないですよね?​​​​​​​

 

 

いやいや、簡単なことさ。

 

君がこれまでの仕事で懇意にしている取引先や下請けの会社にほんの少し協力してもらって、架空売り上げをでっちあげればいいのだよ。

 
サムネイル

 

 

サムネイル

で、でも、架空売り上げは犯罪です。

 

そもそも、架空売り上げを計上するなら、それに応じて協力してくれた会社が損することになるじゃないですか?

 

 

相変わらず、君は何もわかっていないな。​​​

 
サムネイル

 

 

実際に売り上げを計上して、相手方からお金をもらっても、半年後に在庫調整などを理由に注文を取り消してもらえば、最終的に返金することができる。

 
サムネイル

 

 

協力してくれる会社もお金が返ってくることで、実際には支払うことはない。

 
サムネイル

 

 

そして、次年度に返金をすれば下半期の売り上げの記録だけを計上できるだろ?

 
サムネイル

 

 

そうやって、下半期に君が多くの売り上げを上げたことにできるわけだ。​​​​​​​

 
サムネイル

 

 

そうすれば、君は営業ノルマを達成できる。上手くいけば、ボーナスもアップして給料だって今よりもっと増えるはずだ。素晴らしいじゃないか!!​​​​​​​

 
サムネイル

 

 

君の虚しくてジリ貧のサラリーマン人生から、一気に挽回してボーナスが、2倍も貰えるようになるぞ!​​​​​​​

 
サムネイル

 

 

確か君には、熱心に通い続けている取引先や下請けの会社が何社かあるはずだ。まずは彼らを口説いて手を貸して貰えばいい。​​​​​​​

 
サムネイル

 

 

サムネイル

そ、そんなことできませんよ💦

 

 

サムネイル

僕が仕事をさせてもらっている会社は、どこもお世話になっているところばかりです。

 

 

サムネイル

今まで僕が色々無理を言っても、快く受け入れてくれて一緒になって頑張ってきました。

 

 

サムネイル

それなのに、彼らのことを裏切るような真似は絶対にできません。

 

 

僕が首を縦に振らないことに

業を煮やしたK係長の態度が

突如として変わりました。

 

 

まだわかっていないのか?

 
サムネイル

 

 

お前みたいな迷惑者がそんなことを心配できる立場ではないとなぜわからないのだ?

 
サムネイル

 

 

何か勘違いをしていないか?

 

このままだとサラリーマンとしてのお前の人生が終わるだけで済まないのだ。

 
サムネイル

 

 

いくら部下1人だけの責任とはいえ、俺もY課長も社内での評価に傷が付くかもしれない。

 

そんなことを俺は許すことができない。

 
サムネイル

 

 

次回に続く

 

 

広島空港近くにある三景園には
紅葉だけでなく色鮮やかな花が
植えられていました。

(2023.11月 photo by MINORU SATO)