私は3年ほど前から「大量生産・大量消費の環境で育った自分を変えたい」と思うようになりました。

気候変動、循環型社会、サステナブル、プラスチックレス、フェアトレードなどという言葉が飛び交う中、日頃の生活で自分にもできることはないかと常に考えるようにしています。

 

その一環で、身の回りにあるものを買うときは便利さや流行り、デザイン性よりも環境への負担が少ないこと、長く使うことができるかを優先しています。

 

以前は床掃除に掃除機を使用していましたが、最近、より長く使い続けるために棕櫚(しゅろ)の箒を使い始めました。

棕櫚の箒を購入した理由は、結婚生活を始めた時からキッチンで食器洗い用に棕櫚たわしを使っていたので、優れた品質であることを知っていたからでした。

 

プラスチック製のスポンジは安く簡単に手に入る反面、マイクロプラスチックを排出します。

スポンジに代わるものを探していたら、日本の職人さんが伝統的な製法で作っている棕櫚たわしを見つけました。

 

熟練の職人技で作られる棕櫚たわしに出会うまで、たわしはかつて小中学校の流しで使った、怪我をするくらい固くて使いづらい印象が強かったです。

しかし、実際に使ってみると驚くほど柔らかいのです。

 

素手で使っても怪我などしませんし、お皿を洗っていても力を込めすぎなければ傷つける心配はありません。

 

長い年月をかけて良質な棕櫚の栽培を行い、そこから厳選された良質な棕櫚を使っているからこそ実現できる柔らかさなのです。

 

掃除道具だけでなく、身体や野菜を洗うことができる棕櫚たわしもあるほど、繊細なものもあります。

 

全てが職人の手作業で作られており大切に使えば10年、20年と使い続けることができるそうです。

 

伝統ある素晴らしい商品を作っているこちらのお店を紹介させていただきます。

 

先日は手書きのお手紙入りで商品を届けてくださいました。

 

髙田耕造商店

〒640-1173 和歌山県海南市椋木97-2
TEL 073-487-1264 FAX 073-487-3318

 

 

棕櫚の優しい箒(紙ちりとりもセット)とたわし(2021.8月 photo by CHIHIRO)

 

CHIHIROでした。