ご飯を食べに行ったり、飲みに行ったりする中で、
なにも、全く大の気持ちに気付いてなかったわけではない。
いつの頃からか、
「だれか紹介してよー」
と言うと、
「ちひろちゃんに彼氏が出来て、
俺と遊んでくれなくなったら嫌」
と、言われるようになっていた。
それだけでなく、
ずっと前の記事にもちらっと書いたけど、
前の片思いのことで話をしていた時に、
「それだけ好き好き言ってて、
彼はちひろちゃんの事好きにならないの?
俺だったら好きになってるけどなぁ。」
とか。
そういうこと言われてれば、
あたしだって鈍感なわけでなない。
好意があることくらい気付く。
でも、それは応えなくていい気持ちだと思っていた。
そもそも、9年も付き合ってる彼女と、
別れるわけないと思ってたし。
はっきり付き合ってくれと言われたわけでもなかったから。
だから、気付かないフリをした。
正直、その頃は 「困ったな」 とも思っていた。
ほんとに全く、恋愛感情は無かった。
それに…
こんなことを言うのはなんだけど、
顔も体型も全く好みじゃなかった…。
(だって、知りあった当初、
体重100キロ超えてたんだもん…
ちなみに身長180以上ありますが…)
思うに…、
顔か体型のどっちかが、好みにどんぴしゃだったら…
けっこう早い段階でのめり込んで、
それこそ、「また彼女がいる人好きになってしまった…」
と、落ち込んでいた事でしょう…。
(だって、性格は最初からマジ好みだったもん…)
というか正直、そういう人を好きにならないように、
セーブしてたつもりだったんだけどな…。
あぁ。
そんなこんなで、
全く好きになる予兆も無かった初夏を過ごし、
7月も半ばを過ぎた頃、
連休に、「どっか遠出しない?」と、提案があった。
行き先は鎌倉と横浜。
当日、夏の日差しの中、かなり暑かったけれど、
趣味の一眼カメラ片手に鎌倉を散策。
そして、夜は中華街でちょっと豪華ディナー。
そのディナー中に、
初めて、「付き合ってくれる?」という言葉を聞いた。
でも、はっきり言われたわけじゃない。
ダイエットの話をしてた中で、
「もし、あと5キロ痩せたら、付き合ってくれる?」
という、冗談とも取れる曖昧な表現だった。
(その頃、ダイエットしてて体重85キロまで落としていた)
そして、その時のあたしの返答…。
「わかんない」
…。ほんとに、わかんなかったんだよ。
体重が85キロまで落ちていたとはいえ、
顔は全く好みじゃないし、
人としては好きだったけど、
この先、男として好きになれるかどうかなんて、
ほんとに分からなかった。
でも、一緒にいたら、楽だし、楽しいし、安心できるし、
ほんとにいいとこ尽くしだったから、
この先、好きになる事もあるのかな、
なんて思ったりもした。
(過去に、顔も体型も全く好みじゃない人のこと
好きになった事あったしね。)
だから、その時のあたしの返答は
「わかんない」
これがもし、「今すぐ付き合って」って言われてたら、
即座に「No」だったんだけど、
あと5キロ…
…痩せるまでには、それなりに時間がある。
…考える時間がある。
そう思ったから、
はっきり No とは言わなかった。
それに、この時はまだ、冗談半分だと思っていた…。
でもその日…そのあと、赤レンガ倉庫の見える港で
夜中の12時を過ぎるまで話し込んでいた時に…。
「わかんないってなんだよ~」
と…何度か大きいひとりごと…
そして、帰り際にとうとう、
「じゃあさ、本気で付き合って、って言ったらどうする?」
と…。
この時やっと、
「あぁ、本気なんだ」
と、思えた。
でも、あたしの返答は、
「本気で言われたら、本気で考える」
…半分、まだ冗談だと思いたい自分…。
つづく…。(次回:「花火」)