ロバート・デニーロの優しさ | いちにち60時間くらいあるといいよね!

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ファンレターを書いたことありますか?

わたしはあります(キリッ



たしか14歳のころに。




しかも宛先は、



ロバート・デニーロ(笑)





(゚∀゚;)< あーーーーっはっはっはっは!



なにせ14歳ですからね、

若気の至りです(笑)




でもそのおかげで、

わたしはデニーロの

この上もない優しさを味わうこととなり、


そして、

そんな大人になりたいと思ったものでした…






当時中学一年生だったわたしは、


この作品を地元の映画館で観て、

生まれてはじめての、

例えようもない衝撃におそわれました。


「ミッション」 The Mission

監督 ローランド・ジョフィ
脚本 ロバート・ボルト
出演者 ジェレミー・アイアンズ/ロバート・デニーロ
音楽 エンニオ・モリコーネ

日本公開1987年4月18日





映画が終わっても席から立ち上がれず、

ボーゼン状態。


同行のオカンに座席から引きはがされ、

引きずられるように映画館をあとにし、

車に押し込められました。



泣きすぎて頭痛

(この経験も当時はじめて)

になった頭を冷やそうと、

車の窓をあけて少しだけ顔を出したのですが、

涙の粒が風に乗って夜空に飛んでいくのを

抜け殻状態で見送ったものです。




帰宅後、


抱えきれなくなった感情を吐き出すために、

わたしがとった行動…





それは…




デニーロにファンレターを書く!




(゚∀゚;)< あーーーーっはっはっはっは!

(2回目)



…ま、そこは14歳なので♪





家の中に転がっていた

色気もへったくれもない縦書きの便箋に、

デニーロへの想いのありったけをぶちまけました。



何時間かかったんでしょうね…

あんまり覚えてませんが、


たしか、

便箋15枚くらいになっていたかと(笑)



当時、

映画雑誌界で全盛をきわめていた

月刊誌「ロードショー」の付録

『スター名鑑』を引っ張り出し、

そこに書かれているファンレターの宛先を

慣れない手つきで封筒に書き、

翌朝、

眠い目をこすりながら、登校途中にポストへ投函しました…







あれから3年…






高校一年生になったわたしは、

ファンレターを書いたことなんてすっかり忘れ、

レンタル含めると、

年間約300本もの映画をみる

立派な映画ヲタクに成長していました。




好きなスターは数多いましたが、

やっぱりデニーロが大好きで、

出演作品は全てチェック。



特に好きだったのが

「アンタッチャブル」
「俺たちは天使じゃない」

でした。





そんなある日、



学校から帰ってきたわたしに、

オカンが一通のエアメールを差し出します。


わたしにエアメールなんて不思議すぎて、

オカンともども首をかしげるばかり…



おそるおそる中身を取り出してみると…




A5サイズの

ロバート・デニーロのモノクロスチール!





?? え ?? (゚∀゚) ??? え ???




よーーーくみると、

スチールの右端には



「 to chihiro
  Robert De Niro」



とサインが!




このとき、蘇ってきました…


思い余って支離滅裂なファンレターを、

天下の名優デニーロ様に送り付けてしまった

自分の恥ずかしい過去を!!!




あぁぁぁぁ…(T▽T)


あたしったらなんということをっっ!


3年前のわたしのぶわぁぁぁーーかぁぁぁぁ!!!!!




もちろん、

ファンレター書いたことなんて誰にも言ってませんから、

スチールを横から見て

「どしたんアンタこれ!!
  あの、ミッションの人やん!」

(デニーロのことです)
(オカンはデニーロの事をいまだに「ミッションの人」と言います)


と、容赦なく聞いてくるオカンへの返事もそこそこに、

目を白黒させながら事態の把握につとめようとして…





ある重大な事実に気づきました…




スチールの中の、こっち向いている人は…


デニーロ演じる

ロドリゴ・メンドーサ…

「ミッション」の役名です。



この3年のあいだ…

デニーロは6~7本の映画に出演しています。




なのに、ロドリゴのスチール…



これって…

どう考えても、

わたしのあのとんでもない手紙を読んだとしか思えないっ!




完全日本語の、

英語の「え」の字も皆無の、

作品タイトルだって

「ミッション」

ってカタカナで書いたはずだし、
(勢いとしては、ひらがな)


でもどう考えても、

中身読まないとロドリゴのスチールにサインってことには

ぜーーーーーったいになりえないのです!!!!!




あの、天下のデニーロ様が、


(たぶん!)わたしの手紙を読んでくださり、

(たぶん!)思い余ったような小娘の気の毒な内容に、

(たぶん!)「フッ」とデニーロスマイルを浮かべ、

(たぶん!)ロドリゴのスチールを用意するように、

(たぶん!)スタッフに指示してくれた結果だろうと、

かたく信じているっっ!!!!!!!






忙しい合間をぬって

世界中からわんさかと届くファンレターに目をとおし、

他言語の場合は翻訳し、

内容に沿った作品のスチールをチョイスし、

相手の名前もきっちり入れて自分のサインをする…



3年、かかるはずです…




少し冷静になった頭で

ロドリゴのモノクロスチールを見つめ直し、

デニーロの、

ファンを思いやる、

この上もないやさしさと、

配慮と、

温かさを実感して、



オカンの前で膝から崩れて

泣きました…(ノ_・。)





わたし、

いろんな人から優しくされてここまで育ってきましたが、

このエピソードは人生の中で1~2位を争う

出来事です。



デニーロ、ありがとう(T-T)







その、家宝のスチール、

現在は実家に飾ってあります!


こんど帰省したとき、

写真撮ってきます!!!