感覚統合のシリーズ。
今日は、『固有覚」の話。
突然ですがみなさん。
『シェー』できますか?
この手の角度、足の角度。
再現するためには、
『自分の目に見えていない範囲』で手足の角度を調整したり、
それを保持する必要があります。
自分の手首がどれくらいの角度にあり、
重さがどれくらいであり、
それを支えるためにはこのくらいの力加減で…、
ということを、私たちは無意識のうちにやっています。
この『固有覚』の感覚がうまく使えない子は、
・ラジオ体操やお遊戯がうまくできない
・授業中の姿勢が悪い
・空間の認知が苦手でよくぶつかる
・つい相手を強く押したり叩いたりしてしまう
・そーっと、といった動きが苦手で、ペットボトルのお茶を注ぐときにこぼしてしまう
・洗剤や調味料を入れすぎてしまう
などの現象が現れます。
固有覚の感覚統合のトレーニング例としては、
・お遊戯等は鏡を見て視覚と照らし合わせながら練習する
・体全体を使って力をめいっぱい入れる活動をする
・体の動きを調整したり、そーっと動く活動をする
などを取り入れると、固有覚の発達が促されることが多いです。
力をめいっぱい入れる活動は、
・相撲
・綱引き(タオルや手ぬぐいを使うとやりやすい)
・粘土をこねる
など。
体の動きを調整したり、そーっと動く活動は、
・魚釣り遊び(魚の絵にマグネットをつけて釣る)
・ジェンガ
・輪投げ
などがあります。
あ、1つコツとして。
体の動きを調整したり、そーっと動く活動をいきなりやるとうまくいかない場合は、
まずは体を思いっきり動かす活動をするといいですよ。
大人でも、針に糸を通す時は一度手に力を入れてグーパーしたり手を振ったりしますしね。