
BSプレミアムで放送されたドラマです。全4話。
(BSでは2話ずつ放送されました。)
原作は浅田次郎先生の最新長編小説だそうです。
内容知らなくて軽い気持ちで観たんですが、とてもおもしろかったです!
これBSしか放送してないけど総合でも放送するんじゃないかな?
なのでネタバレなしでブログ書こうと思います!

松永徹は大手企業の社長。
日々忙しくしてる中、40年ぶりに里帰りをします。
最寄りのバス停に降りると徹を小さい時から知る近所の人が声をかけます。
おぼろげな記憶を頼りに実家にたどり着くと母が笑顔で迎えてくれます。
ココは私が住んでる地域の田舎よりも田舎かもしれない

田舎ほどテレビつけっぱなしだったり、年寄りしかいないからと惣菜買って食べてたりしてる人がいっぱいいるんですが、徹の母の家にはテレビもなく、食事も田舎料理ですがチャチャッと作れるようなモノではありません。漬物や煮物など、調理に時間のかかる食事ばかり。
毎日薪を割ったり畑仕事をしてたらあっという間に日が落ちるのかもしれません。田舎のおばあちゃんは働き者が多いですからね。
40年ぶりに帰ってきた息子のために嬉々として世話を焼く母。
しかし帰宅した徹はなんだか違和感がありました。
40年ぶりにしても母親に敬語使うかな?
母親に「名前は?」なんて聞くかな?
どこかぎこちない母と息子。
でも母が出す手料理は懐かしい味で、徹はだんだん心が安らいでいきます。
でも徹は母親の名前を思い出せないままでした。
これ、世にも奇妙な物語?と思いました。
40年会わないとこんなにぎこちないの?だんだん打ち解けるけど親子にしては時間かかりすぎでは・・・
と思ったら、そこにはビックリする裏がありました。
そしてもう一人の「娘」、古賀夏生も久しぶりの里帰りをします。
しかし彼女は医者を辞めようと思っていました。それは母親と関係があり・・・。
里帰りをして、母親に癒され仕事のことを話すと母は意外なことを口にします。
さらに里帰りをするもう一人の男・室田精一。
退職金が振り込まれた途端、妻から離婚されてしまいます。
離婚されるなんて夢にも思ってなかった精一。でもどうもこの人モラハラっぽいんですよね

佐々木蔵之介さん、何歳なんだろう??
くたびれた風貌でしたが、やはり若々しくて結婚した娘がいるようには見えなかったなぁ

精一は里帰りをして母と会い、東京の家を売って里に移住すると宣言し母親を困らせます。
登場する3人の中で唯一無職でフットワーク軽くいけるもんな・・・でもそれはダメでしょ・・・という展開。
里帰りをする3人とも色々なものを抱えていて、その荷物を一瞬下ろすための里帰り。
ファンタジーな展開でしたが、最後は泣けました。
舞台が東北なので「あまちゃん」を思い出しますが、夏ばっぱよりもおばあちゃん感強めです。
最終話で1人で過ごす母ちゃんの日常を淡々と映してるシーンがあるんだけど、ずっと何かしら仕事してて自分のおばあちゃんを思い出しました。
しっかり昼寝してるのも同じだった

母ちゃんが里山から下りずにずっと子供を待ってるのも秘密があって・・・というラスト。泣けました。
誰かご覧になった方はいませんか?
渋いキャスティングなので若い人は観てなさそうだけど全年齢刺さりそうな、素晴らしいドラマでした。