注意ネタバレしてます。これから観劇される方はご注意ください!!



舞台「メディスン」兵庫公演に行ってきました!

西宮に降りるの初めて爆笑街がキレイですねキラキラ学習塾がたくさんあるー!と思いながら駅を出ました。


さてさて、去年の「スリルミー」以来の観劇、ファンミ以来の生ケイタナカ、今回は2回観る、しかも1つの席は前から3列目!!!

観る側なのにめちゃくちゃ緊張しました・・・。

 

 

病院らしき施設の中の部屋。

前夜はパーティーが開かれていたのかその残骸が残った部屋にパジャマ姿のジョン・ケインが入ってくる。

今日はジョンにとって年に一度の大切な日。

彼は質問を受けて準備をする。

・・・今日の調子はどうですか?

そんな中、ロブスターと老人の格好をした2人の女性がやってくる。偶然同じ「メアリー」という名の女性。

そして最後にドラマーも入ってきて、いよいよジョンが人生を語り始める・・・。



病院、それも精神病院なのかな?と思わせるだけで説明はなく始まります。

ジョンが質問に答えてる間に老人のマスクを被ったメアリー1(奈緒さん)とロブスターの着ぐるみを着たメアリー2(富山えり子さん)が登場。一応の説明はありますが、その格好に意味があるのかな?と考えてしまいます。

そして女性2人が同じ名前の「メアリー」だということも何らかの意味があるのかな?

セリフでわかる設定は最小限なので散りばめられた設定やエピソードに何か意味があるのかなと考えてしまいます。

だから終わった後も「あのエピソードの意味は?」「あの時のメアリーの行動は?」などなどずっと考えてしまいます。

舞台初心者の私には難しかっただけかもしれませんがアセアセ



年に一度、ジョンが書いた脚本?で役者が演じてくれる催しが開かれます。

場所は精神病院の多目的ルーム。

脚本に書かれているのはジョンのこれまでの生い立ち。

両親はジョンが産まれる前から仲が悪く、ジョンを育てることを煩わしく思ってる様子でした。
親の虐待、友達からのいじめなど、ジョンから語られる内容はとても暗く苦しいものが多かったです。
それでもジョンの半生はツライだけじゃなく、一瞬友情が芽生える子ができたり、病院で恋心を抱く女性に出会えたりする場面もあります。

その度にメアリーたちは衣装を変え、それぞれのキャラに変装してくれます。



ロブスター姿だったメアリー2はジョンの劇を早く終わらせたいのか?ジョンが書いた脚本を飛ばしたり、ジョンが不安的になっても劇を押し進めようとします。

彼女がとにかくパワーがありストーリーを引っ張ってる印象。
でもジョンが辛そうにしててもパワフルさは弱まることはなく、それが私にはだんだん怖くなってきました。

衣装チェンジする時、多目的ルームの奥にある小さな子部屋にメアリー2人が代わる代わる入っていくんですが、メアリー2だけ入室の時、部屋の中から暴風が吹いてなかなか入室ができないんですよね。その意味も考えてるけどわかりませんアセアセ



メアリー1は役者と音響を兼任しています。

この舞台の特徴的なところは劇中に様々な曲(Septemberとか有名な曲)が流れます。その曲に合わせて2人が歌って踊ります。

奈緒ちゃん、小さく細い体のどこからそんな力強い声やパワーが出てるの!?と思いました。めっちゃ細かったびっくり

メアリー2は劇をどんどん進めていくけど、メアリー1はジョンの生い立ちを聞くにつれ、彼の悲惨な人生に寄り添おうという気持ちになっていきます。

恋をしたことがないと言っていたメアリー1。

そんな彼女がジョンにだんだん優しい眼差しを向けていたのは、特別な感情を抱いたからなのか。それともあまりに悲惨な経験をしてきたジョンに同情したのか?
メアリー1がジョンに寄り添うラストは胸がジーンとしました。



圭さんがわかりにくい、とコメントしてたのである程度覚悟して観劇しました。

が、最初から最後まで意味わからん!ということもなく、ジョンの半生を聞きながら悲しんだり同情したり、淡い恋に少し安堵したり・・・という色んな感動がおきました。


最後まで観て思ったのは、ジョンの年に一度の大切な日は病院側が「入院を継続するか否か」を見定めるためだったのかな?と思いました。

メアリー2が時々誰かと連絡を取り合ってたのは病院関係者だったのでは?

そう思ったらジョンはずっと外に出られないんだろうという先のことまでわかっちゃって悲しくなりました。

今回、ボッチ参戦ではなく友達と、友達の友達と参戦しました。

観劇後3人の感想がそれぞれ違ってて、感想話し合うのも楽しかったです。
きっと誰が正しくて誰が間違ってるとかではなく、色んな捉え方ができる舞台なんだろうと思いました。


ジョンを演じた圭さん。東京での公演で声がかすれていました。

3列目、ということで本当に目の前に圭さんが立ってて「ひゃーーーー爆笑!!!」と心が大暴れすることも。

ファンミでも思ったけど意外とガッチリした方なんだと再認識。

でもパジャマから着替える時に生足見えました。白くて細かった!