毎朝「虎に翼」を観ています。

女性として日本で初めて弁護士、判事を務めた三淵嘉子をモデルにしたオリジナルドラマ。

ずっと朝ドラは観てましたが旦那や子供の準備にバタバタの中で最近は「ただ流れてる」状態でした。でも「虎に翼」はおもしろくて録画して再視聴しています。



猪爪寅子役の伊藤沙莉さん。

かわいらしさの中に芯の強さがあります。ハスキーな声が印象的な女優さんですね。

納得のいかないことがあると「はて?」と尋ねずにはいられない。
世間知らずなところもあるけど、無我夢中で勉強し仲間と切磋琢磨しながら弁護士を目指す姿はハラハラしたりワクワクしてました。

だから晴れて弁護士になれたのに、数少ない女性弁護士がどんどん辞めちゃって寅子一人になり苦悩する姿は見てて辛かったです。胸が痛くなりました泣くうさぎ


寅子を取り巻くキャラもとても魅力的。

厳しいけど優しい母親とどこか頼りないけど寅子の進路を応援してくれる父親、とぼけた兄と義姉になる親友。

寅子の家族は仲が良くあたたかい家庭でホッコリします。

でもそんなホンワカした空気が戦争によって一変します。


出兵する優三との別れの場面は号泣しましたえーん

戦地にいる優三には変顔してる顔を思い出してもらいたい、少しでも心和んでもらいたいと変顔する寅子に泣きながら笑顔で別れる優三にめちゃくちゃ泣きました。

「季節のない街」でも太賀くんに泣かされ、何度泣かされてるんだえーん

戦争のせいで兄も父も失い、一緒に勉強してきた仲間とも音信不通・・・。

戦時中の場面は短かったけど、戦争で愛する人を失った中で生きていかなければいけない辛さをむしろ長く描いているなと思います。

そんな中で寅子の学友だった花岡が亡くなります。


食糧管理法の事案を担当していた花岡は、一切ヤミ買いをせず栄養失調で亡くなるという壮絶な最期でした。

いつもキラキラしてた花岡しか知らなかったので寅子同様、私もショックでした。

そういえば花岡と再会した時、寅子がチョコレートを渡しても「自分の子供たちのために」と受け取っていました。清廉潔白な方ですね。

ヤミ市での食料調達は当時は違法。でも法を守っていると手に入る食料はほとんどなかったということですよね・・・。餓死するほど何もないなんてえーん今では考えられないです。


そのニュースを知ってショックを受けていたのは花岡の学友・轟も。

轟は復員したばかりでした。

飲んだくれてる轟を拾ったのは、これまた寅子の学友・よねでした。


よねも轟も生きてた!!

花岡の死はショックだったけど、よねが生きてたのは嬉しかったですキラキラ

かつてのカフェ「燈台」で2人が花岡の話になった時、よねが轟に

惚れてたんだろ、花岡に。

と言います。


轟、そうだったの!!?

男尊女卑バリバリの時代に、轟は誰とでも同じ目線で話せる人でした。最初は寅子たちにツンケンしてたけど、寅子たちの強さを知ると、彼女たちを認め尊重していたと思います。

でも全然気づかなかった・・・。

花岡が両思いだった寅子ではなく他の女性と婚約した時、お前はそれでいいのか!と轟は怒り詰め寄っていました。

なんて友達思いなんだと思ってたら、花岡は特別な存在で幸せになってほしいからこそ怒ったんですねびっくり



花岡への気持ちを、轟は「自分でも分からない」と言っていました。
これは本心だと思います。時代が時代だし、自覚してなかったのではないでしょうか。

でもその後溢れ出る言葉を聞いてると、花岡への感情は恋愛や敬愛や友愛や色んなものが混ざってるのかなと思いました。

幸せになってほしいと願ってた人を失うって悲しいです。

でも、すぐによねに再会できてよかったキラキラ悲しみを分かち合える人が傍にいてくれてよかったえーん

 

 

脚本家はチェリまほ書かれてた方なんですね!(今知ったアセアセ

同性愛は設定でもなんでもない、エンタメが透明化してきた人々を先生が描き続けたいという言葉が印象的でした。ずっと存在してきたのに見ていない、ということでしょう。

最初から轟の設定として花岡への想いがあったのに全然わかりませんでした。それくらい戸塚純貴さんは心に秘めながら演じていたということかな。
この作品で轟が花岡への恋愛感情をわかりやすく演じるのは違う気がしますから。すごいなぁおねがいキラキラ
てっきり轟はゆくゆくはよねとくっつくと思ってましたよ笑

きっと轟のこのエピはこれ以上出てこないと思うけど、彼の心にはいつも花岡がいて、志半ばだった花岡の意志を引き継いでいくんでしょうね。