「この子の七つのお祝いに」という映画をご存知ですか?

1982年に公開された邦画です。

今期間限定でYouTubeで無料で観られます。(18日まで)


私が子供の頃、たぶん金曜ロードショーなどテレビで放送していた時にたまたま観てしまってトラウマになってしまった映画です。

何が怖いって岸田今日子さんです。




彼女の狂気に満ちた表情、そして死に様が強烈で、そのシーンは何十年経っても脳裏に焼き付いています。

血が岸田今日子と布団いっぱいに滲んでて、幼心にものすごく怖かったガーン

ずっと岸田さんのおかげでこの映画はホラーだと思ってました。
おどろおどろしく日本人形が何体も飾ってあったしガーン

でも今回、(たぶん初めて)全編観たらホラーではなくミステリーなんだと知りました。



それでも序盤はホラー魂

ボロボロのアパートで暮らす母親と娘。

母親は体が弱く働けず、着物を売ったりして生きていました。

母親は毎日毎晩娘に、出ていった父親を恨みを語り、大きくなったら父親を探して復讐してくれと言い聞かせます。

これは呪いガーン

あんな怖い顔で呪いの言葉を言い続けられたらキツイ・・・。

アルバムに写る母親と父親の写真と家族3人の手形。

毎日見てて娘は飽きないのか・・・と思いましたアセアセ

たとえ飽きてたとしても、あの母親に飽きたなんて口が裂けても言えないだろうな汗うさぎ

そして娘が7歳になった元旦の朝、母親は手首と首の頸動脈を切って死んでしまいます。

娘にわざわざ晴着を着せた状態で。

岸田今日子の死に姿はめちゃくちゃ怖いですガーン




そこから舞台は30数年後の東京に変わります。

女性の惨殺死体が発見され、映画はホラーではなく連続殺人を追う記者の男たちが登場します。

新聞記者の須藤が足繁く通うスナックのママ・ゆき子役が岩下志麻さん。とても綺麗です。

毒母(岸田今日子)に呪いをかけられていたのはきっと彼女だろうと登場してすぐわかります。

でも記者の男たちは占い師・青蛾が殺人事件に関与してるのでないかと睨んでいました。

手相占いが抜群に当たる青蛾は、大物政治家たちの間で評判となっていたけど誰とも接触をせず正体は謎のベールに包まれていました。

どうでもいいですが、最初に殺された女性が意味なく胸がむき出しになってて「不適切にもほどがある」でテレビでおっぱい見たいからと昭和に留まったキヨシを思い出しました笑い泣き
当時、家族でテレビ見てると急におっぱい出してのベッドシーンが出てきて気まずくなってたなぁ・・・アセアセ



もう一人の記者・母田と恋仲になるゆき子。

この時代なら母田の1対9分けの髪型は気にならないのかな・・・私はめっちゃ気になりました汗うさぎザ・オッサンの髪型ですよ?
しかも2人は真剣に愛し合うようになっていきます。母田、何歳だったんだろう?

しかし母田も殺されてしまいます。岸田今日子と同じ死に方です。

これはゆき子、岸田今日子の娘確定です。



母田は事件の重要な手がかりを会津で掴んでいましたが、殺された時に取材ノートが一部なくなっていました。

須藤は母田と同じように会津へ向かいます。

その時に出てくるゆき子のJK姿の写真。

まんま岩下志麻さんがコスプレしてます。
肘があんまり若くない・・・。髪型が姫川亜弓みたいです。ゴージャス。

占い師・青蛾は何者なのか?

どうして青蛾は手相占いが当たるのか?

青蛾はチラチラ出てくるんですが姿は岩下志麻ではなかったです。では岩下志麻が青蛾ではないのか?

などなど、見始めるとおもしろかったので一気に観ることができました。

「犬神家の一族」など、この頃のサスペンスって戦争が絡んでることが多いですね。


大人になってちゃんと観ると血糊もペンキみたいだし、おどろおどろしさはあるけどそこまで怖くありません。

それよりも一人の女性の人生を狂わせた母親の狂気が描かれていて、ただただ岩下志麻がかわいそうでした。

大オチの後味の悪さったらありませんね汗うさぎ救いがなさすぎでした。