翔を傷つけた大地パパに抗議をしに行った誠。
しかし予想に反して大地パパは素直に謝罪します。一見、相手の言葉を受け入れるタイプのように見える大地パパ。
しかし彼の中にはガチガチに固まった価値観が存在します。
大地パパは誠に
大地の友達なら、どうして苦しめるんです?
と問います。
大地の人生にあなたが責任をとるわけじゃない。
だとしたら大地を苦悩の道に押しやらんでもらいたい。
あなたの息子に口出しするなと言うのなら、私の息子の人生にも口を出すべきじゃない。
いやいや、離婚して大地と会ってなかったやんそして口出しじゃなくて人の子供を傷つけるんじゃないよ
母親が意図的に会わせなかったんだろう。そのおかげで大地はあんなに優しい子に育ったと思うけど
自分で会社をやってるだけあって頭は良いし口がたつ大地パパ。
息子のため、と自分の価値観を押しつけています。
同性愛者の息子の未来は辛いだけ、とでも言いたいのでしょうか。大地パパみたいな人が大地を苦悩させてるということに、彼自身気づいていません。
円が冷たい。
そう思ってしまいました。
今の大地は円に寄り添ってもらいたいんじゃないかな・・・。
でも円は、この状況で自分の両親に大地を紹介したりすることを躊躇しているようです。
そりゃ大地の家庭のことだから円がとやかく言えないけど大地は円のカミングアウトするかどうかの時は見守ってたよ?
円、大地を突き放してるように見える・・・。皆のことを見守り背中を押してきた大地が辛そうでかわいそう・・・
誠の家族はそれぞれの事情で大好きなことを我慢しなければいけない状況に。
翔はギャル友達に自分らしいメイクをして告白をしてもらいたいのにできない。
萌は就活のために同人活動を考え直さなければいけない。
美香はパート先の弁当店が閉店の噂があり、家計のために推し活をセーブしなければならない。
パートのおばさんの「私たちの好きは、中断してばっかりよ」の言葉、首がもげるほど頷きました(*゚Д゚)(*。_。)ウンウン
行きたいイベントがあっても、まず家族に相談しなければいけませんから勝手にフラーっと出かけてた独身時代が懐かしいです。
好きを貫くのは難しい。
年をとればとるほど好きに敵が増えてきて数えきれなくなっていく。
好きなことだけやれれば人生は楽しいに違いない。でも年齢を重ねるごとに責任が増えてきて、それだけではいられなくなります。
だんだん我慢や諦めが出て、流されてしまうってことかな・・・。
誠は散歩中、円と大地が揉めてるところを目撃してしまいます。
大地は下を向くことが増えましたねそして超えなければいけない壁の多さに気持ちが折れかけてきているようです。
円ともダメかも、と聞いてしまった誠。何もしないでいるつもり
これまで沖田家を支えてきた大地のため、誠は立ち上がります。
だって誠と大地は友達だから。
誠の前向きな言葉に家族は「好きを諦めない」を決意します。
本当の好きは止められない。それが活力になり、日々に潤いを与えるのは間違いない
誠たちは大地の母・美穂子に「私たちのおせっかいを許容してもらえますか?」と予め了承をもらいます。
私が美穂子なら、これがどういう結果になるのかわからないけど息子のことを思って行動してくれる人がいるって感動するなー
誠に呼び出された円と大地。2人は誠に別れを報告しようとしているみたいです。ダメダメー
そこには大地パパの姿もありました。いよいよ対決の時です。
席につくと次々ジャケットを脱ぐ沖田家。
そこには大好きなフリルのシャツや推しのTシャツを着てましたカッコイイ
人に迷惑をかけない所なら何を大切にする、どんな人間であるかは自由なのが我が家の考え。
大地パパは誠だけを「まとも」と言います。
まとも、とは・・・。
世間に流され、どんどん鈍感になっていく人を「まとも」というなら、その感覚は今の時代には合ってないと思います。
今の誠は大地が導いてくれたから。
ココで第1話、誠が「ゲイは移る」と言ったシーンが出てきます。
こんなことを言っていた誠が、今は大地と円を守るために一生懸命話してる姿を見てると涙が出てきます。
「ゲイが移る」と言った誠を笑った大地だけど、笑うまでにどんなに泣いたんだろうと思えるほど、相手の気持ちに寄り添えるようになっていた誠がスゴイと思いました。泣けるーーー
そして円は誠に
両親と話し合いが決裂したら縁を切ることを考えていた。でもそのことを話して大地を追い詰めたくなかった。
父親を憎まないように育てた美穂子の意思も尊重したかった。
大好きな大地を変えたくなかった。
と話していました。
円は大地をすごくすごく想ってました。
大地も大地の母親のことも考えてました。
それなら、苦しんでる大地にもっと優しくできたんじゃない?と思ってしまいます大地は大地のままでいてほしいなら、それを言ってどうするべきか話し合ってもよかったのでは?と思いました・・・。アップデートしきれてない私には、円に突き放されてる大地がずっと可哀想でした
でも円の想いを知り、大地は円の顔を見て「幸せ」と呟きます。
幸せかどうか。
誠が言うように、生きてく上でそれが一番大切なんです。
大地も、円と別れたら俺じゃなくなると父親に言いますが、結局彼の考えは変わることなく席を立ちます。
新しい価値観を許容できる人ばかりじゃないというシーンがまたリアルです。あんなにガチガチなんだから、そんな簡単にはアップデートできませんよ。
その人を攻撃するんじゃなくて、お互い「そんな人もいる」と知り受け入れることが社会で生きることだと思います。
和装ーーーーー!!!
大地パパに祝福してもらいたかった大地の切ない気持ちにしんみりしてたけどココでテンション爆上がり
春牧がチャペルで結婚式だったので、和式は新鮮そして体が大きい円は和装が似合いますね体格差萌え
キャーってなってるところで誠が大泣きしてるシーンで私も号泣感情が忙しいこちらでも参列してる気分になりました。
中島颯太くんがゲイ役ってだけで軽い気持ちで見始めたドラマですがすごく良かったです。
私は誠寄りの年齢。
だからアップデートできてない頃の誠を優しく諭す大地の言葉が時々胸に突き刺さっていました私も鈍感になってきてるんでしょうね
「ゲイは移る」発言をした誠に言葉を失っていたのに、気づけば私は音速で追い抜かれるほど誠はアップデートしていましたね。
誠の本質は家族を愛する優しい人間だったから、ここまでアップデートできたのかなと思います。
頭にこびり付いた価値観を変えるのは大変だけど、本気で変わろうと思えば年齢は関係ないんだなと思えた作品でした。
深夜ドラマで放送するのはもったいないくらいおもしろいし勉強になる作品でした