NHKで放送している「ユーミンストーリーズ」。
ユーミンこと松任谷由実(荒井由実)さんの曲は、私が小さい頃からテレビやラジオで流れていて自然と覚えてる曲がたくさんあります。
素敵な曲がいっぱいある中で、私の一番好きな曲は「冬の終わり」です。
学生時代のちょっとしたことで口も聞かなくなってしまった友達から手紙を書いてもらったんだけど、返事を返せないまま卒業してしまった・・・
みたいな歌詞です。
ちょうど学生だった私は「冬の終わり」が主題歌だったドラマ「その時ハートは盗まれた」を観ていて、エンディングに流れるこの曲がすごく好きでした。
ショートカットの内田有紀さんのかわいさが衝撃的だったなー
胸がキュッと締め付けられるような切ない歌詞とメロディーのこの曲を聴くと、今も当時を思い出します。
でもあまりこの曲をテレビで聴くことってなかったんですが、夜ドラで「冬の終わり」がテーマのドラマが放送されると知り嬉しくなりました
しかもドラマの主人公は麻生久美子さん
スーパーのフードコートにパートとして勤める藤田さんが主人公。
藤田さんは人とのコミュニケーションをとるのが苦手。子供が通う保育園ではママ友もいません。(でも仕事してるんだからしょうがないのでは?)
2か月前からパートで入った仙川さんと一度も話したことがないままです。
気まずい時間が流れる中、店内の有線放送でユーミンの「冬の終わり」が流れると、仙川さんがたんを切ったように話し始めます。
藤田さんは仙川さんとの会話のきっかけになるのではと、何度も有線に連絡し「冬の終わり」をリクエストします。
このドラマ、随所で懐かしい物が溢れてて観ていて楽しいです。
有線から流れる曲は20年以上前の、私がCDをレンタルしてはカセットにダビングしてた曲ばかり
そしてそれまで人と関わることをしないようにしてた藤田さんが仙川さんとの距離を縮めたいための行動力が凄まじい。
何度も有線に連絡してもどの時間に流れるかわからない。
そこで店内放送で流してもらおうと思いつきます。
あの空間に油を一滴さしたい。
藤田さんは、あの瞬間がとても楽しかったのでしょう。
「冬の終わり」が取っ掛りとなり、仙川さんと仲良くなりたい藤田さんの仙川さんへの思いがデカイ。
そんな思いがスーパーの人たちをどんどん巻き込んでいきます。
正社員役にクリスタル・ケイさん!!すごいキャスティングだなー
「冬の終わり」を店内放送しようと協力してくれる人たちの気持ちが温かいです。
藤田さん、仙川さん、他のパートの人たちそれぞれ抱えてる悩みや苦労が短い時間に描かれてて、生活するって大変だよなーと思いながら観ていました。
藤田さんは子供の成長が気になり病院を受診するところや、その話を旦那が親身になって聞いてくれないところとか、めっちゃわかるわー
パートの定岡さんの家にあったユーミンのカセット。
皆が協力してくれて、いよいよ店内放送で「冬の終わり」が流れる
この時にはパートさん達のように藤田さんを応援しています。そして「冬の終わり」がもう一度流れたからといって前のように仙川さんが話してくれるか不安になっています。
しかし、曲が流れ始めると仙川さんは店を飛び出してしまいます。
最終回はなんだか不思議な展開でした。
仙川さんが飛び出したのは、子供の時いなくなった母親の幻想を見たから?
そういえば1話で仙川さんがフードコートで働く理由は「子供の時ピアノ教室の帰りに母親とよく寄っていたから」と言ってました。
ずっと母親の面影を探していたのかも
仙川さんのおかげで「冬の終わり」を流したい藤田さんの奮闘は、まるで学生時代のように楽しそうでした。
久しぶりにテレビで「冬の終わり」が聴けて嬉しかったー