
ネズが発砲した先は葉月ではなく、みきおの母親あやこでした。
あやこは学校に潜んでみきおの実験をずっと監視していたのです。
ということは、息子が首を絞められてるところも息絶える姿も見ていて何もしなかったのです。狂ってる

なぜあやこが教室にやってくるのを知っていたか?
それはみきおが死ぬ前に「絶対に母さんが教室にやってくる」と教えてくれたからです。
みきおはネズにメッセージをパソコンに残していました。
実験のために、みきおは子供の時からクラスメイトに些細な言葉や行動で「種」をまいていました。
そういうものに対してどこまで自分自身を保っていられるか、善性を試してみたかった。
ある程度は予想通りの行動をするクラスメイトでしたが、過ちを受け入れたり、自分を傷つけた人を許したりする人も現れ、思い通りにならない事がみきおの心に変化が起こります。
間違いは正さないといけない。
目を覚ましたみきおは母親に抗ってみようと思うようになったのです。
ここまで狂ったことして急に目が覚めるものなのか疑問ですが、ネズの心の中のみきおの顔が穏やかになってるのは間違いありません。
復讐は何も生まない。と言ったネズの言葉が、みきおの中で眠ってる善性を呼び起こしてくれたのかもしれませんね。
すべての元凶はみきおに実験のことを教えた母親。そのせいで未来をはじめ、たくさんの人が亡くなったのです。
ネズはあやこを殺そうとしますが、雨宮に止めらてしまいます。
躊躇ってると、あやこにナイフで切りつけられ銃を奪われ葉月は撃たれてしまいます。
あやこは「この映像は世界中に配信する」と言い、教室から逃走、そのままみきおが仕掛けた硫酸の霧を浴びて亡くなります。
やれやれ
これで監禁劇も終了・・・と思ったら


今度は先生です。
先生は銃を生徒に突きつけていました。
最高の6年2組は最低の6年2組だった。馴れ馴れしく接してきた生徒たちが死ぬほど大嫌いだった。ずっと恨んでいた。
一番嫌いなネズに自分を撃つよう銃を投げ、撃たなければ瀕死状態の葉月を殺すと脅します。
先生はネズに罪を背負わせるためでした。
究極の選択を迫られますが、ネズは先生を撃ってしまいます。
葉月の命と引き換えとはいえ、ネズは先生に何の恨みもないので撃つ必要はないと思います。
でも最終的に引き金を引いたのは、ネズの心の中で生きてるみきおでした。
ネズは記者に事件への後悔を話し始めます。そして何か自分に辛いことが起きた時、不思議とあの事件を思い出し自分はひとりじゃないと思えるようになった、と語ります。
みきおは何がしたかったのか?
何がしたかったのかはわからないが、みきおのおかげで俺たちは今生きてる、と話すネズ。
みきおのおかげで?みきお親子がいなかったら、ほとんどのクラスメイトは死なずに済んだんだけど

記者の大切な人は先生でした。でもネズに殺された人だから、というヒントでわかっただけで関係性は本編で言及されませんでした。
もし自分がこの中にいたらと考えてほしい、というネズのモノローグ。
私なら恐怖で頭がおかしくなってるか、早々に死んでる気がします



ラストは生き残った6年2組が久々に集まります。
月岡、雨宮はまだ集まれるほど事件を整理できず集まれないのはこれまでのエピでわかります。葉月は生きてるけどまだ収監されてる?
そして及川と梶原は?2人は完全スルーでした。
事件後、大騒動となり生存メンバーは世間にはあることないことが情報として流れ、そして忘れ去られていました。
結局何があったなんて自分たちにしかわからない。色んなことがあっても、この世界で生きていかなきゃいけない。
俺たちは俺たちだ。
そう語るネズの背中をみきおが押します。
ネズたちはまたここから新しい世界を、前を向いて生きなくてはいけない。
事件で奇しくもみきおとネズには強い絆ができてしまってると感じました。
みきおは死んだけど、ネズの中で生きてる。
ネズは、みきおと未来と先生の魂を背負って生きていくのでしょう。
最終回、1時間で放送してほしいくらい内容ギュウギュウでした。
結局先生はなぜ6年2組を、特にネズを恨んでいたのかわかりませんでした。
記者と先生の関係も。
そのあたりはアナザーストーリー見てね
ってことでTVerで観ました。

テレビ東京「なれの果ての僕ら」
— TVer【公式】 (@TVer_info) 2023年9月12日
アナザーストーリー 第10話(最終回) 最後の言葉《スピンオフ》#TVer #なれの果ての僕ら #井上瑞稀 #HiHiJets #犬飼貴丈https://t.co/9OJ8xtiDYq
みきおのセリフで先生が6年2組を恨んでる理由がわかりました。
それでも同窓会に来たのは、復讐のためだったんですね。
そして記者と先生は親友だったのかな。記者に電話する先生は、もう親友に会うことはないと決めていたのでしょう。
みきおは先生が何をするか見抜いていたから、実験の間はずっと先生に冷たかったのか・・・。
ネズが先生を撃ったのは、「みきおがそうさせたから」という解釈なら、みきおはネズを恨む先生を嫌ってたからなのかな?うーん、難しい・・・。
ネズが「みきおのおかげで」と言った言葉にすごく違和感がありました。
本来なら一生恨まれて当然なことをしたみきおですが、許されてるってことですよね。
考えたけど、極限状態の中で生きてると強く実感でき、死んだ仲間の分も生きていこうと思えたってことかな。どんなことがあっても絶対生きてやる
ってことでしょうか。

犬飼くん目当てで観た「なれの果ての僕ら」ですが、ビックリするオープニングから息つく暇なくストーリーが展開され、みきおが殺された後も続きが気になって最終回まで観ちゃいました。
(なんだかんだ最終回までみきお出ましたね
)

非現実的なドラマでしたが、ところどころ考えさせる場面もありおもしろかったです
