
2夜連続スペシャルドラマ。
林遣都くん目当てで観ましたがおもしろかったです

第1夜はレシピを生んだ女性医師・香美綾子の物語。
料理をする時に必要な「レシピ」。
結婚して10年以上経ってる私も今だにお世話になってます。覚えられないので

今は当たり前のように存在するレシピですが、戦前はそんなものはなく全て目分量と経験。
私の母親がすべて目分量で料理する人だったので、教えてもらう時に苦労しました。
ドラマでも「ヒタヒタ」とか「沸騰する直前」とか数字としてはっきりしていません。
綾子は脚気になった患者さんにおいしい発芽玄米を食べてもらいたいと、炊きあがるまでの水の量や炊く時間を数字化しようと何度も実験を繰り返します。
ここで旦那さんとなる香美昇一と出会い、一緒に実験をします。
この時代、女というだけで医者としてあまり信用されていません。さらに先輩医師からは女だからと雑用を押し付けられます。
でも昇一はそんなことはなく、同じ目線で実験をしていました。
たぶん男尊女卑は当たり前のように小さい頃から教育されてる時代だと思います。でもそんな気持ちが昇一には全然ありませんでした。
昇一、めっちゃ優しいんですよー

毎日食べる食事で脚気が改善したことで、綾子は予防医学に着目します。
料亭で作られる料理の材料や調理時間、すべてを計り誰でも「8割」おいしく食べられるための「料理カード」を作成します。
料亭の味を8割再現できれば十分ですよ

栄養学を研究してた綾子ですが、昇一が病に倒れちゃいます。
日々の食事で健康に
と研究してる綾子からすれば、旦那の病気を見抜けなかったことがショックでした。

でもどれだけ健康的に過ごしていても病気になる時ありますからね・・・

第2夜はダイニングキッチンを発明した浜崎マホの物語。
昔の台所は居間とは離れた土間にあったり、石みたいな流しの台所だった記憶があります。(祖母の家がそんな台所でした。)
時代は戦後。
公団住宅を建設することになり、日本公団課長・本郷は建築士・浜崎マホを設計チームに招きます。
マホはそれまで寒くて暗い場所にあった台所を家の中心に置くことを提案します。
さらに台所はステンレス、食堂と一体にしたいと言います。
それまでの日本の台所とはまったく違うスタイルに悪戦苦闘します。
綾子の時は協力者が後に旦那となりますが、マホと本郷は完全にバディの関係でした。それもまた清々しくてよかったです

本郷は妻のためにダイニングキッチンを作りたい、という目標がありました。
寒いところで料理せず、快適に作ってもらいたいだなんて、当時としてはかなり優しい旦那様ではないでしょうか?
マホも既婚者で、旦那さんがお茶を出してくれ台所仕事もしてくれる当時としてはかなり先進的な夫婦です。
このドラマに登場する男性が女性の活躍に理解してくれる人が多くて、そんな人たちに支えられて成し遂げられたんだなと感じました。
めっちゃ朝ドラっぽかったです。
朝ドラのサクサクストーリーが進むバージョンみたいな。とても見やすかったです

あと、ダイニングキッチンは当初流しが真ん中だったんですね
ビックリ


マホ役の伊藤沙莉ちゃんがとてもパワフルで頼もしかったです

自分の信念をしっかり持っていて、どんな困難にも立ち向かう強さや前に前に進んでいくたくましさをうまく演じていました。そして何より輝いてました

沙莉ちゃん、次の次?の朝ドラ主役なんですね。こちらも楽しみです
