家族全員で観てる「鎌倉殿の13人」。
源頼朝が亡くなり、御家人たちの争いが激しくなったせいで毎週誰かが殺されてしまうというデスゲームに発展しています。
ついに次の鎌倉殿・源頼家も殺されてしまいました。
今は頼家の弟・実朝が3代目の鎌倉殿です。
兄・頼家は粗野で、御家人の妻を奪い取る(女好きは父親譲り)など強引な行動が目立ちましたが、実朝は兄とは正反対でおとなしく、とても気品があります。
母・政子が言付けた和歌集に興味を持ち、自らも詠んでいました。
たくさんいる荒々しい御家人たちを束ねるには優しすぎる実朝くん。
成年になり柿澤勇人さんが演じるようになってから気になることがあります。
鎌倉殿に嫁をそれなら天皇の親戚からという話が持ち上がった頃から実朝くんは浮かない顔です。
まだ10代の実朝くん。
青年にも成りきってないのに、周りから急に結婚って言われても戸惑うよねぇと思ってました。
そもそもお兄ちゃんが鎌倉殿になり嫁も子供もいたから、実朝くんは自分が鎌倉殿になるなんて思ってなかったかもしれません。
急に鎌倉殿として担ぎあげられ誰にも言えない苦悩や悩みがあるのか、とてもおとなしく誰かと打ち解けたりしていません。
そんな実朝くん、義時の長男・泰時を見かけると声をかけ、結婚とはどういうものかなど質問をしています。
周りは親の年齢ほどの御家人ばかり。歳の近い泰時に親近感を覚えてるんだろうな・・・
と、思ってました。
でも泰時を見つけると飛んで行ったり、泰時を見つめる瞳がなんだかとても温かかったり。
結婚の儀式を終えて、実朝くんの表情を見た御家人が「気もそぞろになるのは仕方のないこと」と言いますが、その時実朝くんの視線は泰時に向けられるんですよね。
実朝くん、まさか・・・!?
泰時に「結婚ってどんな感じ?」と尋ねた実朝くん。
尻に敷かれてますと話す泰時に
「のろけにしか聞こえん」
と言った実朝の表情は羨ましそうにも切なそうにも見えました。
そして和田屋敷にいた歩き巫女が実朝を誰か知らない状態で占った時。
お前の悩みはどんなものであっても、それはお前一人の悩みではない。
はるか昔から同じことで悩んできた物がいることを忘れるな
この先も同じことで悩む者がいることを忘れるな
お前一人ではないんだ 決して
この言葉が実朝→→泰時を確信させたように思えました。
座り巫女さんの言葉は響きました。
頼朝と義時や、泰時と頼家など主従関係の濃ーーーい絆は観ていてとても尊いと思いながらも、家族で観てるからポーカーフェイスでした。
でも今回の実朝くんにはニヤニヤを抑えるの大変でした