ハナはトランスジェンダー。小学校まではトーマスという名前で男の子として生活していた。日本の中学校にあたる7年生に進学する機会に、ハナとして生きる決意をした。学校はハナを女の子として受け入れるというけれど「トイレは“だれでもトイレ”を使う」など制約付き。ハナ自身も「同級生に本当のことを知られたらどうしよう?」と不安を抱えながら登校する。友達もできてすべてが順調に進んでいたとき、なんと小学校時代のいじめっ子が同じ学校に!…ハナは自分らしい学校生活を送れるだろうか?(公式より)


Eテレで放送していた海外ドラマ。

トランスジェンダーの苦悩は、最近取り上げられることが増えてきたと思います。

このドラマの主人公は中学生。

性別違和はきっと物心ついた時からおこってるので、思春期のハナには男子の制服を着る生活は耐えられません。



主役を演じているイーヴィー・マクドナルドさんもトランスジェンダーなのだそうです。

そうなんだびっくり!!とビックリするほどわかりません。

2話でピンクのワンピースを着てますが、とてもかわいらしく着こなす美人さんです。


ハナとして生きるためトーマスだった自分のことを知らない中学に入学しますが、初登校の前日は不安で涙が止まりません。

ハナは何も悪くないのに、色んなことで悩んだり不安になる姿は観ていて辛いです。

いざ登校すれば友達ができて楽しい学校生活が始まりそうキラキラと思った矢先、小学校の同級生でイジメっこのイザベラに遭遇します。

私なら「これは終わったガーン」と絶望する。

彼女はハナがトーマスだと知ってるし、ハナを苛めていました。
言いふらさない保証はどこにもない。


ただ、ハナには彼女を守ってくれる素晴らしい家族がいます。


めちゃめちゃ素敵な家族。

同級生にはトランスジェンダーであることを隠して生活するため、常に色んなことを家族で話し合って決めています。

ただハナの希望を叶えるだけではなく、イザベラがいるから転校したいとハナが言っても「辛いけど、転校してもイザベラみたいな子はいるわ。」と、どうすればイザベラと関わらないようにするかを話し合う。

父親はハナの制服姿(女子制服)を見て、成長を喜び涙ぐむ。

兄はハナが引きこもってしまった時、「転校してきてもいいぞ。守ってやる。」と言ってくれる。

普通はここまで家族は受け入れてくれないと思います。

中盤で同じトランスジェンダーの同級生が登場するけど、「話したくても、避けられてしまう」と悲しそうに話していました。

本当の自分と違う自分になっていくようで怖くてたまらない

12~3歳の子供が誰にも話せず、苦しみながら自分を偽り続けてるなんてえーん観ていて胸が苦しくなりました。


トランスジェンダーだからと辛いことがあっても、ハナを受け入れ愛してくれる家族がいるのは幸せなことです。




イザベラの影に怯えながらも、ハナは友達ができクラスの人気者になります。

しかし何者かがハナが男だとSNSに投稿、生徒たちにハナの秘密がバレてしまいます。


ハナはイザベラが犯人だと疑うけど、イザベラは否定。


ハナの秘密を知って距離を置く友達が出てきます。

それでもオリビアとナタリーは引きこもってしまったハナのところに通ったり、学校で校長先生に「ハナに女子トイレ使わせて!」と直談判したり、ずっとハナのことを気にかけてくれます。

良い子たちだよえーんハナは家族だけじゃなく友達にも恵まれましたね。


学校に行けるようになったのは友達のおかげ。

SNSの犯人はイザベラではなかったが、彼女がハナへのイジメをやめたわけではありませんでした。

クラスで映画鑑賞中にハナの髪を切ろうとしてる場面は恐怖でしたムキーッなぜここまでやるんだイザベラ!!


しかし最後は勇気を出してハナは立ち向かいます。




全4話で短いですが、ハナが葛藤しながら成長していく姿がとてもうまく描かれています。


何にでも言えるけど、知ることって大事だなと思いました。

知らないから嫌悪や差別が生まれる。わからないなら、まずは知ること。


私もハナの両親のように、子供が困った時に話しやすい親になれてたらいいんですがアセアセ

このドラマはとても参考になるし、おもしろかったですニコニコ