名作「太陽がいっぱい」のリメイク。

 

むかーし、母に勧められて作品は観ましたがほとんど記憶がなく・・・(-_-;)


 


そして「リプリー」は初見ですが。



これは、なんちゅうBL映画!!



ほのめかし程度かと思いきや、ガッツリBLだったのでウヒョー\(^o^)/ルンルンと叫びました。



それだけ主人公リプリーのディッキーへの愛が溢れてて、それが叶わぬ片思いに感じて観ていて切ないです。



前半なんて、トム・リプリーの恋物語でした。

 


貧乏青年トム・リプリーはピアノ演奏で食いつなぐ日々を過ごしていました。

 

そこで大富豪グリーンリーフと知り合い、「1000ドル支払うから、イタリアにいる息子を連れ戻してほしい。」と頼まれます。

 

ジャズが好きというディッキーに近づくために、ジャズを聞き込み、入念に準備をしてトムはイタリアに向かいます。

 

 

偶然を装って出会ったディッキーはマージという女性と一緒に暮らしていました。

 

ジュード・ロウの美しさといったら!




小麦色の肌に金髪・青い目、ハッとするほどの美青年。

 

自信家な性格がその表情から滲み出ていて傲慢で自分勝手なんだけど、それを超える魅力がディッキーにはありました。

 

トムは父親から依頼されてきたことをディッキーに話し最初は嫌がられますが(なぜかいきなり旅の目的を話すトム)、トムがジャズに詳しいことを知るとディッキーはトムをいつも連れて歩くようになります。

 



自分たちが住む家にトムを住まわせ、どこへ行くにも2人は一緒。

 

ディッキーの隣でいつもいられるトムは幸せの絶頂でした。(私にはそう見えた)

 

ジャズバーでピアノを弾きながら愛の歌を歌ってるトムは絶対ディッキーに向けてだったはず!!!

 

ちょいちょい、トムってディッキーとどうにかなりたいの?と思える場面がチラホラ・・・。

 

浴室でチェスをする2人。遠回しにお風呂に一緒に入りたがったり、鏡越しで全裸のディッキー眺めたり。

 

電車に乗ると寝てるディッキーにもたれかかったり・・・。

 

ディッキーも露骨に嫌がらないから、トムもどんどん彼にハマっていくのです。

 

 

しかし、ディッキーの友人フレディが現れ、彼も一緒に遊ぶようになってディッキーはトムをないがしろにするようになります。

 

フレディという存在に猛烈に嫉妬するトム。

 

ディッキーの浮気相手が入水自殺をした時トムは自分が不始末を被ると言い、心が離れていくディッキーを繋ぎとめようと必死になります。

 

しかし、だんだん鬱陶しくなってきたディッキーはトムに別れを告げます。

 

最後の旅としてサン・レモでボートを借り、海上を出た時にディッキーは「マーゴと結婚する」とトムに告げます。

 

怒ったトムは今までの思いをディッキーにぶつけます。

 

「僕は自分に正直なのに、君はそうじゃない。マーゴのことなんか愛してないくせに。」

 

「君を誰よりも愛しているのは僕だ。チェスをした夜なんか、僕たちの心は通い合っていたじゃないか。」

 

愛の告白を罵倒するディッキーに怒ったトムは船上で彼を殺してしまいます。

 

ずっと計画的な殺人だと思ってましたが、突発的な犯行、痴情のもつれってやつだったんですね。

 

マーゴという美女と豪勢な暮らしをしているお金持ちのボンボンへの羨望が嫉妬に変わってというよりも、ディッキーを好きすぎて彼を殺してしまったのです。

 

 

後半はディッキーになりすまし、完全犯罪をもくろむトムの姿がスリリングに描かれていて、ドキドキしながら観てしまいます。

 

全然ディッキーに似てないじゃん!!

 

ディッキー美青年すぎて、一度会ったら忘れないでしょ!!

 

って思うけど、お金もちのオジサンオバサンって意外と覚えていないもんなんですね。

 

今ほど写真も鮮明じゃないから、身分証明書も難なくスルーされるし。

 

ちゃんとトムとしての痕跡も残しながら、ディッキーとして振る舞い(トムは筆跡を似せたりモノマネが得意)ますが、勘付かれたフレディも殺してしまいます。

 

 

マージだけはちょくちょく会い、怪しい動きをするトムに疑いの目を向けるようになります。

 

警察からも疑われ、ディッキーの遺書を偽造して自殺に見せかけ、なんとかうまくかわしたトムですが、精神的にはギリギリのところまできていました。

 

以前オペラ観劇をしている時マーゴをエスコートしていたピーターとトムは徐々に距離が縮まり愛し合うようになります。




あれ?

 

じゃあトムはゲイ??

 

 

偽造したディッキーの遺書を父親は以前にも起こした女性関係の傷害事件のこともあり信じてしまいます。

 



息子の不祥事を伏せたいために今までディッキーに送っていた仕送りをトムに送ると言われ、トムはグリーンリーフの財産をゲットすることになります。

 

 

意気揚々と恋人ピーターの演奏会に同行するため船に乗ったトムですが・・・。



 

 

 

ディッキーの過去が怖すぎるんですけど。

 

あんなに明るく太陽みたいな男が女性関係で相手の男性をボッコボコにするなんて。カッとなると記憶も理性も飛んじゃうんでしょうか。

 

何度も「アメリカには帰らない」と帰国に頑なだったのはそういうこと?

 

 

そして後半登場してくるピーターの存在。

 

マージの友人で、音楽家のピーターは上流階級の知り合いが多いようでした。

 

ピーターはなりすましたディッキーとしてではなく、トム・リプリーを愛するようになります。

 

愛し合っていると思ってるけど、トムはどこかミステリアスで自分には絶対教えてくれない秘密を抱えていることはわかっているピーター。

 

とても優しいハンサムなピーターはイタリア語ができないトムの通訳をかってでてくれ、警察まで付き添ってくれます。

 

なぜトムに惹かれたんだろう・・・。

 

あんなにハンサムで心優しいピーターが。


ミステリアスってそんなに魅力的なのかしら?

 

そしてラストに「トム・リプリーの好きなところ」を言うシーンでピーターがトムのことを「ハンサム」って言ったのもちょっと納得いかない(;^ω^)