WOWOWに入って何作かオリジナルドラマを観てますが、どれも本当におもしろいです。
お金払ってるだけのことはある力作ばかりだなと感じます。
地上波も頑張ってるけど、できないことが多すぎるんだと思います。
特に原作が問題作と言われるものは地上波は難しそう・・・。
このドラマも暗いながらも先がとても気になります。
前回、児童相談所に通報された里沙子。
その時は旦那に対応してもらって何もなく終わったのですが、里沙子は旦那が通報したのでは?と密かに疑います。
旦那は里沙子に面と向かって「お前はおかしい」「普通じゃない」と言うから、そりゃ疑ってしまいます。
そしてとうとう精神科に里沙子に嘘をついて受診させようとする旦那。
端から見れば旦那のしてることって褒められるだろうし、どれだけ里沙子が「私は普通」と訴えても、よく聞く「おかしい人ほど自分はマトモだと言う」ことになるんだと思います。
初回に比べてどんどん心がすり減らしてるのが里沙子の表情でわかります。
それでも裁判に通う里沙子。
裁判では被告人・水穂が証言台に立ちますが、彼女は棒読みで淡々と質問に答えるだけ。
内容はどうして我が子を殺すに至ったのか、子供が産まれてから誰かに何か相談しなかったのか、というものでした。
それはまるで感情がなく、これでは誰の同情も得られるものではありませんでした。
裁判員の中では水穂が常に人のせいにしているという批判的な言葉が出てきます。
でも里沙子は周りの何気ない言葉でジワジワと苦しめられ、誰にも何も言えなくなってしまったのでは?と考えます。
ここでも里沙子1人だけが水穂を擁護します。
里沙子の前に再び児童相談所の新庄が現れます。
新庄の質問に半ギレで里沙子は答えますが、その言葉ひとつひとつを新庄は冷静に聞き、今度は里沙子の旦那の言動について質問します。
新庄は「里沙子が旦那に支配されているのではないか」と考えていたのです。
前回、初めて義父が里沙子に寄り添うような優しい言葉をかけてくれていたので、「見てる人は見てるんだよぉぉぉぉ。よかったねー里沙子ーーーー(´;ω;`)」と思ってましたが、児童相談所に通報したのは義父でした。
やっぱり旦那の家族って・・・
とにかく旦那の前で義家族の前でキチンとしなくてはと思っていた矢先、里沙子はうっかり娘を置いて電車から降りてしまいます。
車掌さんに「娘が電車に乗ってるんです」と言った後、「わざとじゃないんです」と連呼する里沙子がもう痛々しくて観てられませんでした。
泣く娘に「お父さんやおばあちゃんに言わないで」と懇願しながら、里沙子は今まで封印していた記憶が蘇ってきます。
それは娘がまだ赤ちゃんだった頃、育児に悩みすぎて泣き止まない娘を床に落とした記憶でした・・・。
初回からちょこちょこと証言者から話を聞いているシーンがありました。
それはずっと水穂のことを言ってるのかと思ってましたが、すべて里沙子のことでした。
そして聞いていたのは児童相談員の新庄。
彼女は里沙子があまりにも自信を卑下した言い方をすることが気になっていました。
里沙子も水穂と同じで周りの言葉に振り回され、追い詰められていたのです。
最後の最後に今までの証言は里沙子だったこと、赤ちゃんを抱いて暗いトンネルの中に1人佇む姿が里沙子だったことがわかってゾッとしました。
そして演出がうますぎです。
次回はいよいよ最終回。
ずっと辛い展開ばかりだけど、どうなるんでしょう?