遅くなりましたが、

 

 

助演男優賞おめでとーーーーーーーーーーーハートハートハート

 

日刊スポーツドラマGPで4冠ってすごいですね。

 

歴代受賞者&作品を見ても4冠受賞はないです。すごい!!

 

前髪眺めの遣都くん。

 

笑顔がとっても眩しいです。

 

 

NEW牧ですよ!!!

 

ひゃー!!って声が出ました。

 

 

公式さんったら、牧を出してくるタイミングが秀逸です。

 

 

 

 

さてさて、BSプレミアムで放送された舞台「熱帯樹」を観ました。

 

 

あらすじ↓

1959年秋の日の午後から深夜にかけて。資産家の恵三郎は、己の財産を守ることにしか関心がなく、妻・律子を自分の人形のように支配している。律子は夫の前では従順だが、実は莫大な財産を狙い、息子の勇に夫を殺させることを企んでいた。その計画を知った娘の郁子は、愛する兄に母を殺させようとするが……。
いびつな愛に執着する律子と郁子、権力者の父を憎みながら母と妹に翻弄される勇、地位や名誉を手に入れはしたが息子と対立し妻の不貞を疑わぬ恵三郎、そしてそこに同居する恵三郎の従妹で風変わりな信子、それぞれの思いが交錯し……。

(公式より)


 

セリフは美しいけど難しい。(私には)

 

原作読んだ方がサラっと舞台に入り込めるのかなぁ・・・。



 

登場する一家。

 

資産家で自分勝手な父、その父に人形のような扱いを受けてる母。

 

気弱でやさしい兄の勇と不治の病で寝たきりの妹の郁子。

 

郁子を献身的に介護する父の従妹の信子。

 

 

まぁこんがらがってる家族の関係。

 

母はいつも華美な着物を着ていてお金も子供ではなく、自分の身なりにばかりにつぎ込んでいます。

 

そのため勇は学校を辞めざるおえなかった。

 

母は勇が自分を性的な目で見ていることを見透かし、それを使って父親を殺させようと企みます。実際、以前も父と勇が喧嘩をした時にソッと勇の手元に包丁を置いたことあり。

 

基本的に資産家である旦那は妻の話を聞きません。

 

大体自分の意見ばかり押し通してる。

 

結果言いなりになるしかなく、妻でもなく子供たちの母でもない、家族の中で異物のような存在のようでした。

 

 

妹の郁子は余命いくばくもない、といった感じはあまりなく。

 

勇との会話は愛の言葉と母を殺そうと企てていることばかり。



 

とにかく母をめちゃめちゃ憎んでいます。

勇とのことがあるからか?母親として絶望してる?

 

その語り口はものすごい生命力を感じます。

ほんとに病気?

 

 

母と妹の間に挟まれる勇。

 

妹・郁子とは愛し合っているが、母親との関係も全然健全ではありません。

 

きっと若く美しい母親なんだと思います。

(個人的に中島朋子さんは気品や清楚感はあるけどその中にあるムンムンしたエロさ、みたいなものがあまり感じられず)

 

2人の女に殺せ殺せと言われまくる勇はいつも目を潤ませ苦悩した表情をしています。



 

女って怖いっすね。

 

美形でもっと外で遊んでもいいのに友達もおらず、女と遊ぶこともない。

 

父親は勇が母親に惚れすぎてると疑ってます。

 

気弱な勇は支配的な父親に怯えています。

 

ドラマGPでのキラキラした笑顔を見せた遣都くんは、この舞台にはいませんでした。

 

親としての愛をもらえず、愛に飢えた勇。


その欲求が母親を女として見てしまい、妹を女として扱ってしまう。



愛を受けられるならなんでもいいのかってくらい近親間での愛憎に勇は振り回されているようです。

 

 

父の従妹・信子は1番まともじゃーんって思って観てました。

 

でもよくよく考えると、いつも誰かが誰かを憎んでて「殺す殺す」と言ってる家に住んでるなと思います。

 

誰にも肩入れしない傍観者的存在かと思ったけど、終盤の信子はやはり狂ってるなと思いました。

 

 

ここに登場する人物、誰にも共感できません。

 

「わかるー。」ってなるわけないくらい歪んだ家族の愛。

 

 

ストーリーを追えるかどうか不安でしたが、どうにか理解できました。

 

たぶん遣都くんが出てなければ観てなかっただろうと思います。

 

憑依型と言われる遣都くんに、この役を演じ続けるのはきっと大変だったでしょうね。

 



 

皆さんのとてつもない熱量を感じる舞台。

 

観終わってグッタリ疲れました・・・。