1話15分くらいのドラマで全8話。(アジドラさんではそれを3日間に分けて放送)
雰囲気は「ハイロイン」のような青春モノでした。
でもこちらの方がピュア度が高いです。
台湾BLってコメディタッチなモノが多い印象なんですが、こちらはとても真面目なドラマでした。
まったく内容を知らないだけに、どんなんだろうー?と思ってたけどイッキ観しちゃうほどおもしろかったです。
正直イケメンではないんですが(個人的好みとしては)、どんどん引き込まれるんですよ。
ダラダラしてないのに二人の距離の詰め方はそこまで急だとは感じなかったです。
主人公のシア・ジーチェンは高校3年生。男子寮に入って毎日真面目に過ごしている優等生。
ビジュアルからわかるように融通きかない超真面目な男の子です。
お勉強もできて表彰されまくってる彼は、なんと高校の理事長の息子(この父親、理事長もしてるけどヤクザでもある二足のわらじ)でした。
本人は隠してるつもりなんですが、情報はダダ漏れで知らない人は学校ではいません。
そんなシアが慎ましく学校生活を送っていると、時期外れに転校してきた同級生・リーが現れます。
リーはカメラが趣味で転校してきた日に見かけたシアをモデルになってくれと誘ってきます。
きっとリーはシアに一目ぼれしたんですねぇ。
そしてBLモノではよくある展開、寮のルームメイトにもなるのです。
リーはシアに転校の理由を聞かれ「喧嘩だ」と答えます。
しかし本当は前の学校で先生と不倫関係にあったからでした。
不倫は先生の妻にばれ、リーは転校することになったのです。
リーは先生に恋するようになって自分のセクシャリティーに気づき、とても恐かったようです。
でも先生は受け入れてくれて幸せだったのもつかの間、って感じでしょうか。
しかも先生、転校したリーに「会いたい」って電話してましたよねー。
なんて都合がいいんだ
シアに気があったリーは即ガチャ切りしてました。グッジョブ!!
リーはシアを誘ってゲイバーに連れて行ったり、公園で酒を勧めたり、シアよりもちょっと大人びた男の子です。
やっぱり大人の男と付き合ってたかしら
シアも戸惑いながらもリーの誘いについていきます。
あとBLでは定番のチャリンコ2ケツや、主役が風邪をひいて寝込んでしまい彼氏(リー)が甲斐甲斐しく介抱するシーンも出てきます。
そんなこんなで二人の距離はどんどん縮まっていきます。
途中でリーが同性愛者だとシアにバレるんですが、シアの対応はまったく変わらず。
それからリーもちょっとずつシアにアタックかけてますが、シアもまんざらではないご様子。
あらーいい感じ♡と思ってたところでシアの自宅で二人はキスしてしまいます。
しかし
その場面をシアの父親に見られてしまい、怒った父親はリーを追い出しシアを家に閉じ込めてしまいます。
そうなるとシアの心の中でリーへの気持ちはどんどん膨らんでいきます。
会いたくて電話帳で電話番号を調べたり(寮の番号でしょうか?)。声が聞きたかったんだねぇ。
学校に来なくなったシアのためにリーはシアの家の前まで行き、
「父親はお前の家族だろう?お前を苦しめたくないんだ」
と別れの言葉を言って去っていきます。
リーの方がシアのこと好きで好きでって感じだったのに、今ではシアがリーと離れたくないと泣いていました。
シアの顔を見ないまま、リーは手紙を置いていきます。
その中身は転校初日にシアを見て一目ぼれしたってことと、
俺たちは風船だ。天上にも行けず地上にもいられない。それでもいつか会える日がくる。必ず空で会えると信じる。
別れと再会を誓う言葉。
そして外を見てくれと書かれていて、
見上げると外には赤い風船が浮かんでいました。
ここまでされると一生リーを忘れることはできませんよ。
そこにはリーとの笑い合っている素敵な思い出しかない。
これから誰と出会ってもリーにはかないません。
認知症になった父親から結婚の催促をされ、シアは結婚し(たぶんお見合いだな)、娘も生まれ幸せに暮らしていました。
家族写真を撮るために訪れた写真屋さんでシアは13年ぶりにリーと再会してしまいます。