あの恐ろしい地震から一ヶ月。
未だ地に足がつかないような、ふあふあとした毎日を過ごしています。

私に今できることはないのか?
仕事仲間や友人も皆、顔を合わせればそんなことを口にして、それぞれの無力さを嘆き、次々に生まれる小さな不安を慰め合っています。
でも、「できること」を必死で模索するのではなく、今こそ「やりたいこと」を実現させる冒険心が必要なのではないでしょうか。
色んな事やったり、色んな事やらなかったり。
やらないってことも一つの行動だと思うんですけど。
何をやりたいかってことは、責任を持って自分で選ぶべきだと思います。
最近、暇さえあれば『One Piece』を観ているので、麦わらのルフィくんにかなり感化されていて、「人の夢は終わらないぜ!」なんて言葉が妙にグッときちゃうんですよね。

7月からチャムの二階で、器の店を始めようと計画を練っています。
私に陶器の魅力を教えてくれた陶芸家の石井啓一さんも、月に数回だったチャムでの陶芸教室を大幅に増やし、後には窯も設置して、この場所から生まれる作品が増えるといいねぇ、と希望に胸を膨らませています。
あの地震で、チャムに置いてあった什器や作品も随分と壊れ、客足も大幅に減ってしまったので、オープンを延期し店を始めるのも考え直そうかと、少し気持ちも折れかけていたのですが、被災した方々の頑張りを見るうち、逆に励まされ勇気をもらいました。

器の店を始めるにあたって、焼きもので有名な笠間市にあるギャラリーカフェ『sobasoba』さんからも貴重なアドバイスを沢山頂いていました。
しかし、古い大谷石の蔵を改装して造った素敵な空間は、強い揺れにより半壊してしまい、営業の見通しもつかない状態になってしまいました。
それでも尚、「笠間の焼きものの素晴らしさを伝えたい」と尽力されています。
あまり報道はされていませんが、20ぐらいある笠間周辺の登り窯は殆ど崩れ落ち、毎年行われている陶炎祭に向けて制作されていた器たちもかなりの数が割れてしまったそうです。
でも、そんな状況にも負けずに今年も陶炎祭を決行すると聞き、少しでもお役に立ちたいと陶芸家の石井啓一さんと共に、チャリティーの箸置きを作りました。
売上金は全額、被災地笠間市の笠間焼き共同組合に寄付し、登り窯の修復費用等に役立てて頂きたいと思います。

シロクマ箸置き、一個300円でチャムの店頭にて販売しています。
(通販ではお求め頂けません。ごめんなさい。)


$ちはるオフィシャルブログ「CHIHALOG」by Ameba


まだまだ、生まれたばかりのチャムと私の小さな夢ですが、多くの皆さんと重なり、大きくしていけたらと考えています。
もし、自分の作品をそんな店に置いてみたいという作家さんがいらっしゃいましたら、お気軽にご連絡下さい
こんな時だからこそ、「やりたいこと」を繋いでいきましょう。


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最後になりましたが、被災した多くの皆さんが一日も早く平穏な生活に戻られますよう、心より願っています。