かなちゃんが胞状奇胎と診断された日から。
5年かぁ。

5年前の明日は雪で、こけないように慎重に産婦人科にいったなぁ。

のんちゃんの流産、元気ちゃんの胞状奇胎を乗り越えてからの妊娠だったから。
まさか、3度目も妊娠継続できないなんて思わず、エコーがよく見えるように眼鏡と、エコー写真を入れるアルバムを持っていって。

いつもより長めの内診と、『はぁ。』という主治医の声を聞きながらも、大丈夫だと信じてたのに。
診断された胞状奇胎。

看護婦さんが『ハルさん頑張ってたのに悔しい』と泣きながら抱きしめてくれたこと。

ラミナリアで迷走神経反射で意識喪失したこと。

夫婦で子供を諦める話し合いを繰り返したこと。

抗がん剤治療14クールでもHCG下がらず、薬害肝炎になり、死を覚悟したこと。

奇跡的に15クール目でHCGが下がり、泣くのを誤魔化して、抗がん剤治療担当の先生にハイタッチしたら、先生が泣きながら抱きしめてくれたこと。

ステップマザーの子育て頑張ったこと。

そんな中でも、楽しく生きたいと詰め込んだ『こそっと旅』の数々。

思い出すとよくぞ病まないでいられたもんだと。
自分を褒めてあげたい。

一生。この日は忘れられないし。
忘れたくもない。

もう、子供は望んでない。
様々な疾患を抱える私は子供を産んだら、子供に重い運命を背負わせることになるからね。

今はあの子達の命日に苦しいけれど思い出して、母だった私がいたことを思い出す。

かなちゃん。
産んであげれず、育ててあげれず、ごめんね。
大好きだよ。

ママ、ちゃんと人生を謳歌して、そっちにいくからさ。
も少し待っててね。