「【コメント全文】ご縁とご恩~山下達郎、2023.7.9放送『山下達郎サンデー・ソングブック』 にて一連のジャニーズ問題について語る。」S11125
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◇更新履
V1.0:2023.7.09 初稿
V1.1:2023.7.09 一部断片的コメントの掲載
V1.2:2023.7.09 追記
V1.2:2023.7.09【追記2】追記中
V1.3:2023.7.10【追記3】を追記し、コメント全文掲載
■【コメント全文】ご縁とご恩~山下達郎、2023.7.9放送『山下達郎サンデー・ソングブック』 にて一連のジャニーズ問題について語る。
2023.7.9放送
※放送から一週間、radikoにて聴取可能
・番組開始30分頃
さて、この度。
私のオフィス・スマイルカンパニーと業務提携をしていた松尾潔氏が契約終了となり、そのことについて私の名を挙げたことで、ネットや週刊誌等で色々と書かれております。
私はツイッター、フェイスブック、インスタグラムといったものを一切やっておりませんので、ネットで発信することができません。そのため、私の唯一の発信基地である、この『サンデー・ソングブック』にて、私のお話を皆さんにお聞きいただこうと思います。
少々長くなりますが、お付き合いください。
先ずもって、私の事務所と松尾氏とはですね、彼から顧問料をいただく形での業務提携でありましたので、雇用関係にあったわけではない。
また、彼が所属アーティストであったわけではなく、したがって解雇にはあたりません。弁護士同士の合意文章も存在しております。
松尾氏との契約終了についてはですね、事務所の社長の判断に委ねる形で行われました。松尾氏と私は直接何も話をしておりませんし、私が社長に対して契約を終了を促したこともありません。そもそも彼とは長い間会っておりません、年にメールが数通という関係です。
今回、松尾氏がジャニー喜多川氏の性加害問題に対して、憶測に基づく一方的な批判をしたことが契約終了の一因となったことは認めますけれど、理由は決してそれだけではありません。
他にもいろいろあるんですけど、今日、この場で触れることは差し控えたいと思います。
ネットや週刊誌の最大の関心事はですね
私がジャニーズ事務所への忖度があって
今回の一件もそれに基づいいて
関与しているのではという
根拠のない憶測です
今の世の中は、
なまじ黙っていると
言ったもの勝ちで
どんどんどんどん嘘の情報が拡散しますので
こちらからも思うところを
正直に 率直に
お話しておく必要性を感じた次第であります
【追記02】
今、話題となっている性加害問題については、今回の一連の報道が始まるまでは、漠然とした噂でしかなくて、私自身は1999年の裁判のことすら聞かされておりませんでした。
当時、私のビジネスパートナーは、ジャニーズの業務を兼務していましたけれど、マネージャーでもある彼が一タレントである私に、そのような内情を伝えるということはありませんでした。
性加害が、本当にあったとすれば、それはもちろん許しがたいことであり、被害者の方々の苦しみを思えば第三者委員会等での事実関係の調査というのは必須であると考えます。
しかし、私自身が、それについて知っていることが何もない以上、コメントの出しようがありません。
自分はあくまで、一作曲家、楽曲の提供者であります。
ジャニーズ事務所は、他にもダンス、演劇、映画、テレビなど、業務も人材も多岐に渡っておりまして、音楽業界の片隅にいる私に、ジャニーズ事務所の内部事情など全く預かり知らぬことですし、まして性加害問題の事実について知る術、全くありません。
【追記03】
私は中学生だった1960年代に、初代ジャニーズの楽曲と出会ってジャニー喜多川さんという存在を知りました。
何年か後に、初代ジャニーズの海外レコーディング作品を聴いて私はとても感動して、この『サンデーソングブック』でも特集したことがあります。
1970年代の末に、私の音楽を偶然に聴いたジャニーさんに褒めていただいて、そのご縁で、数年後に私のビジネスパートナーが近藤真彦さんのディレクターとなったことから、『ハイティーン・ブギ』という作品が生まれました。
その後もジャニーズに楽曲を提供する中で多くの優れた才能と出会い、私自身も作品の幅を大きく広げることができ、成長させていただきました。
たくさんのジャニーズのライブに接することができたおかげで、KinKi Kidsとの出会いがあって、そこから『硝子の少年』という作品を書くことができて、昨年の『Amazing Love』まで彼らとの絆は、ずっと続いております。
芸能というのは人間が作るものである以上、人間同士のコミュニケーションが必須です。
いや、ま、どんな業界会社、組織でもそれは変わらないでしょう。 人間同士の密な関係が構築できなければ良い作品など生まれません。
そうした数々の才能あるタレントさんを輩出したジャニーさんの功績に対する尊敬の念は今も変わっていません。
私の人生にとって一番大切なことは、
ご縁とご恩です。
ジャニーさんの育てた数多くのタレントさんたちが、戦後の日本でどれだけの人の心を温め、幸せにし、夢を与えてきたか。
私にとっては、素晴らしいタレントさんたちやミュージシャンたちとのご縁をいただいて、時代を越えて長く歌いついでもらえる作品を作れたこと。そのような機会を与えていただいたことに心から恩義を感じています。
私が一個人、一ミュージシャンとしてジャニーさんへのご恩を忘れないことや、それからジャニーさんのプロデューサーとしての才能を認めることと、社会的・倫理的な意味での性加害を容認することとは全くの別問題だと考えております。
作品に罪はありませんし、タレントさんたちも同様です。
繰り返しますが
私は性加害を
容認しているのでは
ありません
アイドルたちの芸事に対するひた向きな努力を間近で見てきた者として、彼らに敬意を持って接したいというだけなのです。
ですから、正直残念なのは、例えば、素晴らしいグループだったSMAPの皆さんが解散することになったり、最近ではキンプリが分裂してしまったり、あんなに才能を感じるユニットがどうして?と疑問に思います。
私には何も分かりませんけれど、とっても残念です。願わくば、みんなが仲良く連帯して、すばらしい活動を続けていってほしいと思うのは私だけではないはずです。
KinKi Kids 嵐 他のグループも
みんな末永く活動していって欲しい
と思うばかりです
先日、あのぅ、男闘呼組の再結成という嬉しいニュースがありましたが、同じようにいつか近い将来SMAPや嵐、キンプリの再集合も実現するような日が来ることを、竹内まりやともどもに願っております。
性加害に対する様々な告発や報道というのが、飛び交う今でも、そして彼らの音楽活動に対する私のこうした気持ちに変わりはありません。
私の48年のミュージシャン生活の中でたくさんの方々からいただいた御恩に報えることができるように、私はあくまでミュージシャンという立場からタレントさん達を応援していこうと思っております。
彼らの才能を引き出し、良い楽曲を共に作ることこそが、私の本分だと思ってやってまいりました。
このような私の姿勢をですね
忖度
あるいは長いものに巻かれている
と
そのように解釈されるのであれば
それでも構いません
きっとそういう方々には
私の音楽は不要でしょう
以上が、今回のことに対する私からのご報告です。
長々失礼しました。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
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・7月5日(水)発売 『MOONGLOW』(1979年作品)
・7月5日(水)発売 『GO AHEAD!』(1978年作品)
・8月2日(水)発売 『SPACY』(1977年作品)
・8月2日(水)発売 『CIRCUS TOWN』(1976年作品)
・9月6日(水)発売 『IT'S A POPPIN' TIME』(1978年作品)
・9月6日(水)発売 『GREATEST HITS! OF TATSURO YAMASHITA』(1982年作品)
◼️2023.7.2放送『山下達郎サンデー・ソングブック』 は、中野サンプラザでの山下達郎ライヴ音源特集
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