「○その4 松山千春、故・松山ミヨさん。 母親について語る。 全文その4」S7720-4
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V1.0:2021.01.28 初稿
◼️その4 松山千春、故・松山ミヨさん。 母親について語る。 全文その4
2021年1月24日放送の『松山千春のON THE RADIO』でのコメント
その3からの続きです。
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放送開始44:38~
(リスナーメールを、読み上げた後)
たくさんの(お悔やみの)メール頂戴しました。
有り難く受け止めさせて頂きたいと思います。
ま、そんな松山一家でしたから、俺が、母さんとの思い出は何だ、と言われたら・・・う~ん、小学校上がる前かな。
う~ん、5つとか6つころ。
花札の博打場でラーメンをすすってた自分がいた。大人たちが何をやってんのか、分かんなかったけど、ただラーメンが食べたくて、母さんの傍にいた。
それがあれかな、一番古い記憶かな。
あとは、うちは貧乏だったんで、う~ん、色んな物を買うことが出来なくて、母さんがリヤカーを引っ張って。
俺が後ろからくっ付いて、足寄の町のゴミ捨て場に行って。
そこで、まだ使えそうな椅子だとか、机だとか、そんな物を拾って、リヤカーで・・・
同級生に、また、友達に見られたら恥ずかしいなとは、心の中にありましたけど、威風堂々とリヤカーを引いている母さんを見てると、う~ん、俺たちは恥ずかしい思いをしてるわけではない、な。
生きるために必死で頑張ってんだ。
何処に恥ずかしいことがあるんだ。
お天道さんに顔を向けられないような、そんなことはしてない。
とにかく、博打が好きで、花札で全国回って。
俺が小学校5年ぐらいの時か。朝早く父さんが「千春。お前、ちょっと早く起きろ、な。お前、『北海道新聞』見てみろ。母さん、載ってるぞ」。
賭博の現行犯で松山ミヨ、捕まりまして。何故か、親父のテンションが高かった。
ここだけの話しだけどよ。
俺、姉ちゃんが絵里子、弟が明人。
父さん、俺だけに「千春、花札は覚えないでくれ。他の麻雀とかそういうことはいいけど、花札だけは覚えないでくれ」。
あ~、子どものとき、言われたのが、ああ、父さんとしても後ろめたい気持ちはあるんだけど、なにせ自分が稼ぐことができない。それで皆に辛い思いさせてるんだな、な。そんな中でも力強かったね、うちの母さんは。
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放送開始51:53~
うちの母さん、松山ミヨ。
1月16日、この世を去りました。
う~ん、極貧生活を過ごしていた松山家。
俺が、ま、歌手になって、金が稼げるようになって、父さんが61、母さんが56の時に急に見たこともないような金がどんどん入って来る。
父さん、母さん。
俺は別に金使うこともないから、印税であっても何であっても。父さん、母さん、色んな商売やったり、アルバイトやったり、苦労して来たろう。
ただひとつやって来られなかったのが贅沢ってやつだろう。
贅沢してくれ、金使ってくれ。
いいか、貯めるなよ、金は使え。
一万円札なんてな、使わなかったら単なる紙切れ。使って初めて一万だ。バタバタ、バタバタ使えば、バタバタ、バタバタ入って来るから。あんなもんはな、世の中にバンバン、バンバンな、使ってやらないとな、自分の上に回って来ないんだから。誰かが止めたら、そこで止まっちゃうんだから。
最後に親孝行が、そういう意味ではだぞ、出来たなって思ってます。
亡きミヨちゃん。
母さんとの思い出は俺が歌手になって、足寄の町民会館か。で、俺が村田英雄さんの「人生劇場」を歌って、母さんが躍った。母さん、日舞、踊りやってたからな。
それが最高の思い出だったな。
なんせお前、松山千春が歌うんだぞ。そして松山ミヨが躍ったんだから。母さん、99年間、ありがとう。
村田英雄「人生劇場」。
・「人生劇場」村田英雄 O.A
やると思えば どこまでやるさ
それが男の 魂じゃないか
義理がすたれば この世は闇だ
なまじとめるな 夜の雨
あんな女に 未練はないが
なぜか涙が 流れてならぬ
男ごころは 男でなけりゃ
解るものかと あきらめた
時世時節(ときよじせつ)は 変ろとままよ
吉良の仁吉は 男じゃないか
おれも生きたや 仁吉のように
義理と人情の この世界
----放送終了----
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