「◎その1 松山千春、故・服部克久さんを語る~1983年『電話』、夕陽コンサート~」S7074

 

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◇更新履歴

V1.0:2020.06.20 初稿

■松山千春、故・服部克久さんを語る~1983年「電話」、夕日コンサート~

 

2020.6.14 放送 松山千春のON THE RADIO

 
 
 
 
 
 

 

---リスナーメールを紹介---

う~ん、その第一報に触れたときは、びっくりしたろう。

うん俺もびっくりしたよ。

 

ま、服部さんとはね、長いこと、いろんな形で仕事をさせていただきましたけど、何せ、お父さんが、国民栄誉賞もらったてる服部良一さんですから。

その息子さんで服部克久といったら、やっぱり、我々の世界ではちょっと別格の先生だわな。

 

そんな先生だったんだけど俺に対しては非常にホントによき理解者であって、レコーディング、アレンジも色々やってもらいましたけど、スタジオに入ってきても全然、俺にペースをくれてな、実に軽いノリで。

 

で、レコーディングだから、ま、オーケストラ、ストリングスが、はいってるよな。

みんな、ガヤガヤやってんだけど、うちの夏目だったらね、アレンジャーとして、な、皆の前にでても、ま、オーケストラ連中は、ワイワイ。

で、いきますよ、いきますよ、みたいな感じでな。

 

ところが、な、服部先生がスタジオに入ったら、ピーンとした緊張感。

な、クラシックの連中は、みんな姿勢を正しな、そしたら服部先生が「じゃ君たちいくよ」みたいな感じでな、急にタクトをふりはじめるんだ。

あれはもう、いや、格好いいな、さすが先生、違うなというところをね、見せてくれてましたしね。

 

---リスナーメールを紹介--- 

だな。行ったな、新潟。

「日本海夕日コンサート」。

ま、服部さんがよ、な。

「千春君、もう抜群のロケーションでな、夕日がもう、すごく綺麗なんだ。海に沈むあの夕日が素晴らしいんだ、でてくれ」。

 

いや服部さんが、そこまで言うならね、行きますよ。

行ったべ。

そしたらさ。確かに夕日なんだけどさ。

客席から見える夕日であってな、歌う俺たちにしてみれば夕日は背になってる訳な。

だから、歌っている最中はもう夕日は見えないんだよ。

ただ、客席から見たら、俺が歌ってて後ろが海で夕日が。

そういうロケーションがま、綺麗だったじゃないかという話でな。

 

もう服部先生にはね、熊本阿蘇もそうだったしね。

高松の志度、テアトロンだっけ。

な、テアトロンで歌ったはいいけど、あそこ一本道ですからね、高松からね。

お客さんと一緒になっちう訳だよな、帰りが。

そしたら、何時間かかるか、分かんないじゃん。

そしたら服部先生が、船な、船で帰ろう。

確かにな、海っぺりにあるう~ん野外音楽堂ですからね。

終わったら船に乗って高松市内に入っていった。

ま、色んな思い出がある。

 

お宅にもお邪魔したことがあります。

ま、お子さんも当然、それよりも奥さん。

「先生、先生、あの綺麗なおばさん誰?」

うん?

「あの、ちょっと小綺麗なおばさん誰?」

うん? 女房だよ。

「えっ、ホントに奥さん、ちょっと小綺麗過ぎるんじゃないの」

な、それから、服部先生の奥さんのことを、綺麗なおばさん、綺麗なおばさんと言って。

 

服部先生、83歳か。

う~ん早かったな。

まだやりたいこと、またやれること。

日本の音楽界にとってはね、ホントに大きな痛手だと思いますし、また服部家の皆さん。

こんな松山千春ですけど、服部克久先生。

我々みたいなミュージシャン、どこの馬の骨とも分からないようなミュージシャンに対しても音楽をもって、大切に接してくれた。

我々にとってはホントに先生です。

一緒に仕事が出来たことは光栄です。

ま、ご冥福、な。

ただお祈りするだけで。

 

服部先生と初めて仕事をやったのは1983年、昭和58年。

松山千春28歳、な。

その時に「電話」という曲で、う~ん服部先生にアレンジして頂きました。

レコーディングする前から、バンドも俺もみんな、「服部さんってどんな方なんだろう。な、大切に扱わないと」みたいな感じだったんだけど。

 

もう向こうの方から、「あっ、千春君、君のことは良く知ってるよ」。すんなりとレコーディングさせて頂きました。

作詞作曲、松山千春、アレンジ、服部克久「電話」。

---「電話」松山千春 O.A ---

 

~その2に続きます。~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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